昭和時代に好まれた「〜郎」、「〜平」、「〜太」といったレトロな雰囲気漂う「クラシックネーム」が、近年再び人気を集めています。なかでも、どことなく安定感があり、落ち着いた印象を感じさせる「〜た」で終わる名前「た止めネーム」が特に注目を浴びています。
今回は、10月に生まれた男の子4,661名のよみの中から、人気の「た止めネーム」をランキング形式で紹介いたします。今男の子に人気の「た止めネーム」は……?!
1位 ひなた
「た止めネーム」首位は「ひなた」。2023の年間よみランキングでは9位、2024年は6位を獲得している人気の名前で、10月も6位にランクイン。「ひなた」というよみは、女の子のよみランキングでも33位にランクインしており、男女の性別の区別を感じない「ジェンダーレスネーム」の一つです。
名付けでは「陽太」「陽向」「日向」など、日の当たる丘や太陽を意味する「陽」を用いた名前が人気。30℃を超える暑い日が続いた10月、あたたかさやぬくもりを感じる名前が人気でした。
2位そうた
2位に輝いたのは「そうた」。年間よみランキングでは2023年は6位、2024年は8位と近年TOP10入りが続いており、10月の月間よみランキングでは10位にランクインしました。
10月の名付けでは「颯大」「颯汰」「颯太」「蒼大」「想大」「奏太」など、様々な漢字の組み合わせが見られますが、「颯」という字が特に人気を集めています。この字は風がさっと吹き抜ける様子を意味し、名前にさわやかな印象を与えます。同じよみでは、俳優の福士蒼汰さん、棋士の藤井聡太さんなどが活躍されています。
3位かなた
3位にランクインしたのは「かなた」。2023年の年間よみランキングでは25位、2024年は24位、そして10月の月間よみランキングでは21位にランクインしました。
名付けでは「奏汰」「奏太」「奏多」などが多く名付けられていました。音や声をそろえて奏でる意味を持つ「奏」が特に人気。調和や芸術性を連想させる漢字で、芸術の秋真っ只中の10月にぴったりです。
4位りた ※同率
4位にランクインしたのは「りた」。10月の月間よみランキングでは82位にランクインしました。名付けでは「り」と読む「吏」「李」「理」「璃」「里」など多様な漢字が使用されています。
「利他」という熟語も「りた」とよみ、他人の幸福や利益を自らの利益よりも優先する意味があります。また、リタはフランス語で「光」を意味するため、お互いに支え合い、共に生きる輝かしい人物をイメージさせる名前です。
4位ふうた ※同率
同じく4位にランクインしたのは、「ふうた」。
名付けでは「楓太」「楓大」など、秋に紅葉する美しい「楓」を含む名前が非常に人気です。秋らしい雰囲気を持つ「楓」は毎年秋になると人気が上昇し、10月の漢字ランキングで15位に入りました。
6位こうた
「こうた」は6位にランクイン。2023年の年間よみランキングでは61位、2024年は96位、そして10月の月間よみランキングでは93位にランクインしました。
名付けには、「幸大」「幸太」「晃大」「航汰」など、多様な漢字が選ばれています。特に「幸」という字は、10月の漢字ランキングで77位に入るなど人気があり、幸せが多い人生を願う思いから選ばれることが多いでしょう。
7位あらた
「あらた」は7位にランクイン。2023年の年間よみランキングでは74位、2024年は93位にランクインしました。
名付けでは「新」「新太」など、「新しい」や「始まったばかり」という意味を持つ「新」が含まれる名前が多く採用されています。これらの名前は新鮮で生命力溢れるイメージを持ち、明るくフレッシュな印象を与えます。同じよみでは、俳優の井浦新さんが活躍されています。
8位うた
8位には「うた」がランクインしました。「うた」というよみは女の子の名付けで人気があり、10月の女の子の名前ランキングで17位に入っています。この名前は性別の区別がない「ジェンダーレスネーム」としても知られています。
「詠」「詩大」「詠大」「楽」といった、詩歌を表す「詠」や漢詩を意味する「詩」を含む漢字が名付けられました。これらは芸術の秋が深まる10月にふさわしい名前です。
9位かんた
「かんた」は9位にランクインしました。「幹大」「敢大」「環太」「貫太」「寛太」などの漢字が用いられました。
大きくて力強い印象を受ける「大」「太」を用いた、健やかな印象を受ける漢字が使われており、大らかで包容力のあるイメージの名前です。
10位ようた ※同率
10位にランクインしたのは「ようた」。10月の名付けでは、「陽太」「陽大」「陽多」など、あたたかい太陽や日の当たる丘という意味のある「陽」が人気。
太陽のように明るい人になるよう願いを込めて名付けられることもあるようです。
10位しょうた ※同率
同じく10位に「しょうた」もランクインしました。「しょう」という響きがさわやかです。
10月の名付けでは「翔太」「翔汰」「翔大」など、「翔」という字を用いた名前が人気です。この字は、2023年および2024年に漢字ランキングで連続して首位に輝き、10月にも首位を獲得しました。「翔」とは、羽を大きく広げて飛び舞うことを意味し、名前にも大きく羽ばたくようなイメージを与えています。
10位えいた ※同率
同率10位にランクインした「えいた」。名付けでは、「瑛太」「瑛至」「瑛多」など、澄み切った玉の光・水晶などの透明な玉を意味する「瑛」を用いた名前が人気です。
心の美しい人になるようにという願いを込めて名付けられていることも。俳優の永山瑛太さんが同名で活躍されています。
◇今人気の「た止めネーム」では「ひなた」や「りた」といった現代的な響きのよみもあれば、「こうた」「かんた」「ようた」「しょうた」といった昭和レトロな古風さを感じるものも。これから男の子をご出産予定の方は、参考にしてみてくださいね!
photo:@aoiro.suisuiさん(べビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年10月1日(火)〜2024年10月25日(金)
回答件数:男の子:4,661件
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