11月22日(金) 5:30
自動車保険に加入する方法は、主に2つあります。保険代理店から加入するか、インターネットからダイレクトで加入するかです。
保険代理店というのは、車を販売しているディーラーや街中にある保険ショップなどがイメージしやすいでしょう。ダイレクトでの加入は、ネットを通じて保険会社から直接加入する経路です。CMなどの広告を見たことのある人も多いのではないでしょうか。
代理店型、ダイレクト型にはそれぞれメリット・デメリットがあります。加入時に焦点をあてると、代理店型は、保険を販売する営業担当者から加入するため、補償内容などのプランを相談しながら決めることができます。
また、加入した営業担当者が自分の担当者になってくれるため、加入後のさまざまな相談もしやすい状態になります。一方でセールストークなどにより不要な特約なども付ける結果になり、保険料が高くなってしまうリスクもあります。
ダイレクト型は、ネットでプランの決定から契約まで申込者自身で行います。チャットやヘルプデスクで簡易的なサポートを受けることができますが、基本的には申込者自身の選択が重視されます。
余計なセールストークなどは受けなくて済む一方、補償内容が適切かどうか、知識がない状態で手続きを進めなければならない可能性もあります。
ただ、ダイレクト型は、人を介さない販売方法である分、人件費のかかる代理店型の保険に比べて保険料が割安な傾向にあります。ネットで24時間いつでも申し込みができるのも、忙しい人にとってはメリットでしょう。
タイトルにある、「ネットのダイレクト自動車保険は安いけど事故のときのサポートが良くないからやめたほうが良い」は本当でしょうか。
どちらも実際の事故連絡、初期対応をするのは保険会社の事故サービスセンターです。違いは、代理店型では、加入時からサポートしてくれている関係性のある代理店に相談することができ、代理店が契約者と保険会社の橋渡しをしてくれます。加入時と同じ専任の担当者に相談して対応してもらえることによる安心感が生まれます。
一方、ダイレクト型は、専任の担当者がいるわけではないため、事故が起きるまで基本的に担当者とやり取りをする場面はありません。
そのため、見ず知らずのコールセンターの担当者に事故発生時に相談しなければならず、事故を起こして精神的に不安定な状況で、初めて接する、かつ、サポートしてくれる相手の顔が見えないことによる不安が生じる可能性はあります。
また、仮に複数回事故を起こしてしまった場合、ダイレクト型では、専任の担当者がいないため、毎回別の担当者が対応する可能性もあるため、対応にバラつきがでる可能性もあります。そのような面が、サポートが良くないといううわさにつながっている可能性はあります。
自動車保険は、代理店型とダイレクト型でそれぞれメリット、デメリットがあります。特に、事故対応という観点では、保険会社からのサポートに大きな差はありませんが、専任の担当者のサポートのあるなしが契約者に与える安心感に差が出てくる可能性があります。
担当者が誰であろうとサポートしてくれるのなら問題ない人にとっては、ダイレクト型での加入はおすすめです。
一方、例えば、事故を起こしてしまった時に、馴染みのある専任の担当者がサポートしてくれるような、対応を求める人には、ダイレクト型よりも代理店型がおすすめです。自分の目的にあった加入経路で自動車保険に加入しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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