実家暮らしです。夏は毎日冷房を使っていましたが、母から「冷房より暖房の方ほうが電気代が高いから、冬は厚着して暖房を使わないで」と。そんなに電気代が変わるものなのでしょうか?

実家暮らしです。夏は毎日冷房を使っていましたが、母から「冷房より暖房の方ほうが電気代が高いから、冬は厚着して暖房を使わないで」と。そんなに電気代が変わるものなのでしょうか?

11月22日(金) 5:00

夏の冷房費と冬の暖房費、どちらが高くなるか気になったことはありませんか? 一般的に暖房のほうが電気代は高いとされていますが、実際のところ、なぜ暖房費が高くなるのでしょうか? また、暖房を使わずに冬を快適に過ごす方法はあるのでしょうか?  この記事では、冷房と暖房の電気代の違いや、暖房費を節約するための工夫について詳しく解説します。

冷房と暖房、電気代はどのくらい違うのか?

冷房と暖房の電気代では、暖房のほうが電気代は高くなる傾向にあります。たとえば、A社が販売している6畳用エアコンでは、冷房の消費電力が1時間あたり110~920Wであるのに対し、暖房時には105~1930Wです。
 
この消費電力を公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している31円/kWh(税込)を使用して、電気代を計算すると以下のようになります。また、エアコンの電気代は、「消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」で算出できます。

冷房使用時(110~920W)

1時間あたりの電気代:約3.4~28.6円

暖房使用時(105~1930W)

1時間あたりの電気代:約3.3~59.9円

冷房と暖房ともに最低価格に大きな差はありませんが、最大値になったときにはその差が約2倍以上になることがあります。ただし、この差は機種や外的条件によって異なるため、一概にはいえません。
 

なぜ暖房の電気代が高くなるのか? その理由を解説

暖房の電気代が高くなる理由はいくつかあります。まず、暖房に使われる電力は、室温を保つために必要な消費エネルギー量が大きいためです。外気温が低くなる冬には冷えた外気が室内に入りやすく、室温を維持するためにエアコンは長時間稼働する必要があります。
 
特にエアコンの暖房機能は冷房と比べて高い温度設定が求められ、そのためより多くのエネルギーを消費します。
 
また、一般的なエアコンは外気から熱を取り入れ、それを室内に送り込む仕組みですが、冬季にはその効率が低下しやすくなり、その結果として暖房に使う電力も増加します。このような理由から、冷房よりも暖房時の電気代が高くなる傾向があります。
 

冬の暖房費を抑える工夫や代替手段

冬場に暖房費を抑えたい場合、いくつかの工夫や代替手段を取り入れることで電気代の負担を軽減できます。
 
まず、「部屋の断熱」を意識することが重要です。冬場は冷たい空気が窓やドアの隙間から入りやすいため、断熱シートを窓に貼ったり厚手のカーテンに変えたりすると室温が安定しやすくなります。これによってエアコンの設定温度を高くせずとも暖かさを感じられ、暖房費の節約が可能になります。
 
次に、「着るものを工夫する」ことも効果的です。室内で暖房なしで過ごすためには厚手の服やひざ掛け、靴下の重ね履きなどで体温を保つことができます。体感温度が上がればエアコンの使用時間も減少します。
 
また、ホットカーペットや小型電気ストーブなど特定の場所だけを暖める家電もおすすめです。エアコンは部屋全体を暖めようとするため電気代がかさむ一方で、これら局所的な暖房器具ならその分電気代を抑えることができます。
 

快適に過ごしながら節約する方法とは?

暖房を控えめにしながらも冬を快適に過ごすには、日常の小さな工夫が大切です。たとえば、日中は日差しを利用して室内に自然な暖かさを取り込み、夜には厚手のカーテンで外からの冷気を遮断します。こうした工夫によって室温が保たれやすくなり、エアコンの稼働時間も減少します。
 
また、エアコン使用時には定期的にフィルター掃除を行うことで効率が上昇し、消費電力を抑えられます。エアコン内部にホコリがたまると効率が落ちてしまい、その結果として電気代が余計にかかることになります。掃除習慣を取り入れることでエアコンの稼働効率を維持し、結果的に節約につながります。
 
さらに、電気代の高い時間帯を避けて使用し、夜間や早朝など割安なプランで契約している場合、その時間帯に部屋を温めることで保温性を保ちながら快適に過ごすことが可能です。
 

まとめ

冬の暖房は冷房に比べて電気代が高くなりやすい理由は、外気温が低く暖房に多くのエネルギーが必要なためです。暖房費を抑えるには、断熱シートや厚手のカーテンで冷気を防ぎ、厚着やホットカーペットなどで体感温度を上げる工夫が効果的です。
 
また、エアコンのフィルター掃除や電気代の安い時間帯を活用することで節約も可能です。こうした工夫で、快適かつ経済的に冬を乗り切りましょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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