友人は「給与明細は細かく確認する」と言っていました。まったく確認しない私は珍しいのでしょうか?

友人は「給与明細は細かく確認する」と言っていました。まったく確認しない私は珍しいのでしょうか?

11月22日(金) 6:30

会社から給料を受け取るときに、紙やオンライン上で給与明細を確認します。勤務状況や収入に関して細かく記載してあるため、面倒に感じて読まずに放置している方もいるでしょう。 しかし、給与明細は基本的に働く上でチェックすべき項目が記載されているためしっかりチェックすることが大切です。今回は、給与明細を確認している方の割合や、チェックポイントなどについてご紹介します。

給与明細はどれくらいの方が確認している?

株式会社スガワラくんが2024年に実施した「給与明細についてのアンケート調査」によると、社会人2年目以上の方で給与明細を「必ず確認する」と回答した方が62.9%、「時々確認する」方が20.3%と、8割以上の方が確認していました。
 
「確認しない」と回答した方も5.6%いますが、給料を受け取っている方の多くは給与明細を見ていると考えられるでしょう。もし普段から給与明細を一切見ないのであれば、珍しいといえます。
 
最終的に給与明細を見るかは自己判断になりますが、できるなら確認はしておきましょう。給与明細は、いわば自身の勤務状況や収入の証明書です。例えば、ローンを組むときは収入証明として数ヶ月分の給与明細が必要になったり、転職時には勤務状況の確認として求められたりするケースもあります。
 
また、給与に関して会社側とトラブルになったときも、給与明細があれば証明として会社側に提示できるでしょう。
 
しかし、一切給与明細を確認せず放置していると、必要なときにすぐ見つからなかったり、給料の計算間違いといったトラブルに気付けなかったりするリスクがあります。こうしたリスクを少なくするためにも、給与明細はしっかり確認をし、定位置に保管しておきましょう。
 

給与明細でチェックすべき内容

給与明細は主に「勤怠」「支給」「控除」の3種類から構成されています。勤怠では勤務状況、支給は収入、控除は収入から引かれている金額です。確認は以下の手順で行うと内容を理解しやすくなります。
 

勤怠項目

まず、勤怠状況に間違いがないか確認しましょう。もし勤務日数や時間が間違っていると、ほかの金額に関する項目もすべて変わってしまうためです。出勤日数だけでなく、残業時間や深夜勤務などの区分、また遅刻や欠勤日数もチェックします。遅刻や欠勤があった月は、会社の規定によっては基本給が減っている可能性もあるでしょう。
 

支給項目

支給項目は基本給だけでなく、通勤手当や資格手当、家族手当といった受け取れる手当を確認できます。自分が該当する手当があるにもかかわらず記載されていないときは、会社への申請を忘れている可能性があるため、問い合わせましょう。
 
以前と状況が変わると、手当の金額も変わるケースがあります。変更後の金額が反映されているかもチェックポイントです。
 

控除項目

控除項目では、社会保険料や所得税、住民税額を確認します。控除額は今までの給与明細と見比べながら行うと分かりやすいでしょう。住民税など1年間ほぼ変動しない数値に問題はないか、収入が増えたのに対応して所得税なども変わっているかがポイントです。
 
すべての確認を終えたら、支給額の合計から控除の合計を引いた数値が給与明細の「差引支給額」(手取り額)と同額かをチェックし、合っていれば問題ないといえるでしょう。
 

給与明細を確認する人は6割以上|確認しない人は少数派

前述の調査によると、6割以上の方が給与明細を必ずチェックしていました。まったく給与明細のチェックをしない方は少数派であることが分かりました。
 
給与明細は受け取った収入が本来と違っていたときや、収入証明が必要になったときなどに必要です。こまめにチェックをしているとすぐに間違いに気付けるため、できるだけ確認はした方がいいでしょう。
 
自身で勤怠状況から収入、控除額まですべて確認をし、もし間違いがあれば会社へ問い合わせます。控除内容や手当の内容が分からないときは、就業規則を確認しましょう。
 

出典

株式会社スガワラくん給与明細についてのアンケート調査(PRTIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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