その日、Oさんの小学校2年生の娘は一人でケーキを買いに行っていた。
Oさんの夫の誕生日で、娘が「どうしても一人で行きたい」と言い張ったのだ。
お小遣いを握りしめやってきたケーキ店。しかし、購入する段階になって......。
<Oさんからのお便り>
小学2年生の娘が、夫の誕生日に「どうしても1人でお誕生日ケーキを買いに行きたい」と言い出しました。
1人で行せたはいいものの、ケーキを買う時にお金が足りないことが発覚。
「だれのケーキなの?」と店員さんに聞かれ、「パパのお誕生日ケーキをお小遣いで買いたかった」と答えたそうです。
若いカップルが娘と店員の会話を聞いていて...
その様子を20代位の若いカップルがそのやり取りを見ていたらしいです。
するとカップルの1人が店員さんに「いくら足りないんですか?」と聞いたそうで、百数十円足りなかったのだと分かると、不足分を払ってくれたんだとか。
娘はパパのショートケーキ1つだけ持って帰ってきて、大泣きしながら事情を話してくれました。
「悪いことしちゃったぁぁぁ。お金足りなかった。自分で買えないのが悔しかったー。お金どうしよう」
私はまず、2人にお礼を言ったか尋ねました。
すると「うん、ありがとうございましたって言った」とのこと。
だから、私は娘に話しました。
「まずはそれが大事。そのカップルはアナタにとーっても素敵な事をしてくれたよね。絶対に、近い内にそのカップルにいいことが巡り巡って帰ってくるとママは思う。
だからあなたももし困っている人がいたら、カップルみたいに助けてあげられる子になってほしい。
今はお金では助けられないかもだけど、将来同じような場面があったらカップルのように自然に助けてあげられたら最高だね!!」
お礼を言いたくて、2人の特徴を聞いたけど...
娘はそれを聞いて「うん、そうなる!!」。そして「でも、2人にちゃんと返したい」と言います。
とはいえ電話番号を聞く機転はまだききません。
もし会えたら私もきちんとお礼をしたいので娘に特徴を尋ねましたが「女の人は髪が長くて、20歳とか若かった感じがするけどわからない......」。
娘のヒントではわからないけれど、あの日ケーキ屋さんで娘を助けてくださった若いお2人に心から、感謝いたします。
どなたかわかったら10倍以上にしてホールケーキをお返ししたいくらいです。
世の中まだまだ温かいですね。
娘にとって忘れられない出来事になり、私もそんな若い方の親切さに心を打たれました。あの時はありがとう。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
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