「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」(全国公開中)の日本語吹き替え声優登壇イベントが11月21日に都内で行われ、武内駿輔、沢海陽子、宮野真守、梶裕貴が登壇した。
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【フォトギャラリー】華やかな装いで登場した豪華声優陣
前作「グラディエーター」は、苛烈を極める皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ、奴隷の座へと落とされた元大将軍マキシマスが復讐を誓い、剣闘士(グラディエーター)としてコロセウムで極限の闘いに挑むさまを描き、第73回アカデミー賞で作品賞、主演男優賞を含む5部門を獲得。今作では前作の“その後”が、最新技術によってさらにグレードアップした映像で描かれる。
主人公ルシアス役の武内は鎧を思わせる光沢のある茶色のジャケット姿、ルシアスの母で元皇帝の姉ルッシラ役の沢海はシックなゴールドのドレス姿、双子の極悪皇帝役の宮野と梶は揃って純白のセットアップ姿で登場。沢海のドレスと宮野のインナーにあしらわれた刺繍は、舞台挨拶のために特別に制作されたもので、宮野は「有能な従者がいます」と会場の笑いを誘った。
印象に残っているセリフについて、武内は「『力と名誉を』という言葉は前作から引き続き僕は好きで、引き継いでいる香りも感じさせながら、彼が背負っているものが現れているセリフなのでかなり大切でした」と語り、沢海は「『ごめんなさい』です。私は24年前の前作でも演じているので、あの時に出ていた少年時代のルシアスを前に、私がここでこれを言うんだな、と家で練習をしていても泣いてしまった。収録時も泣けてしまったグっとくるセリフでした」と思い入れを明かした。
極悪な双子皇帝を演じた宮野と梶は、イベントでも武内から「“皇帝漫才”はもういいですか(笑)」と止められるほど、息ぴったりの掛け合いを披露。自身の極悪エピソードを問われた宮野は、「梶くんと現場の楽屋が一緒になると、僕がボケ倒して梶くんが全力でツッコみ倒してくれる。出る前に喉がイっちゃうわけで、それはたまに悪いなと思います」と反省。そんな宮野に「たまにですか!?」とすかさず突っ込みをいれた梶は、「新人時代に、収録中おもいきりお腹を鳴らしてしまったことが……」と告白。「この作品でも共演している大先輩の大塚明夫さんに『腹鳴ったの誰だ!?』と言われて名乗り出たら『まあお腹も減るよな』と優しくしていただきました」と思い出を語った。
武内と沢海の「英雄エピソード」を宮野・梶がジャッジするコーナーでは、沢海が「『マクベス』という舞台で魔女の1人を演じた時に、全身黒づくめの衣装で髪はボサボサ、白塗りに白のカラコン。そこで、あれ、ちょっと眉毛が邪魔だな……?と気づき、全剃りしました。眉毛って生えるじゃない?女優魂で!」と明かし、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
続く武内は、「この作品でも将軍アカシウス役を演じている山寺宏一さんとご一緒になったとき、2人ともモノマネが好きなのでお互いの声マネをきゃっきゃやっていたら、後ろから林原めぐみさんが入って来られて『こんなの2人も業界にいらないわよ(笑)』って言われてしまいました(笑)」とエピソードを披露。宮野と梶は悩んだ末に失格判定し、梶は「もし文句があるなら、山寺さんと直接対決を」とジョーク交じりに提案した。
最後は、武内が「アフレコの収録もこういった素敵な先輩や、色々な世代の役者が『グラディエーターII』の世界観を、日本語で、日本人の方に響くように丁寧に頑張りました。かなりいいものが仕上がったと感じています」と作品に対する自信をにじませ、「人間が“再生”することの素晴らしさが描かれていて、どんな状況でも人間は再生できる、一人の再生が皆の再生に繋がる、そういった人間愛のようなものを大切に思いながら声を吹替えさせて頂いた。リドリー・スコット監督が描く壮大なビジュアル、世界とともに人間ドラマも楽しんでほしいです」と呼びかけた。
「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」は全国公開中。
【作品情報】
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
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