とある交通系ICカードが、X上で注目を集めた。
何故かというと......メチャメチャ可愛いからである。
こちらは、富山県在住のXユーザー・眼目さやか(@sayaka_photo_)さんが2024年11月16日に投稿した画像。
カードには、デフォルメされた電車やバス、花、それに白くて丸い鳥のイラストが描かれている。
交通系ICカードにはシンプルでスタイリッシュなデザインのものも多いが、これはなんだかとてもファンシーでキュート。
これ、一体どこで使われているカードなのだろう?
Jタウンネット記者は18日、まずは投稿者の眼目さやかさんに話を聞いた。
「何度見ても可愛い」
眼目さやかさんが、話題の交通系ICカード「ecomyca(えこまいか)」を購入したのは、富山地方鉄道(本社:富山県富山市)本線・電鉄富山駅の乗車券センター。16日のことだった。
買い物や観光などでよく富山地方鉄道の路線バスや路面電車を利用することが多いという眼目さやかさん。ただ、「Suica」などの全国交通系ICカードが使えないため、これまでは現金を使って乗車していた。
「毎回、車内で両替をする用の千円札や小銭を用意するのが面倒で、前から(えこまいかが)欲しいなと思っていました」(眼目さやかさん)
そしてその日、ちょうどバスの待ち時間に余裕があったこともあり、眼目さやかさんは電鉄富山駅の乗車券センターへ。
そこで見つけた2種類のデザインの内、気に入ったのが話題のカード。富山県の県鳥である「雷鳥」をデザインしたものだった。
「富山らしいデザインで何度見ても可愛いので、たくさん使おうと思います」(眼目さやかさん)
交通系ICカードに雷鳥のデザインを取り入れた経緯について、記者は19日、「ecomyca」を販売している富山地方鉄道の社員にも話を聞いた。
「ぜひ富山にいらして欲しいです」
「ecomyca」は、富山地方鉄道が運行する鉄道や市内電車、路線バスに乗車する際に使用できるローカルICカード。
取材に応じた同社員によると、2010年4月に同社の軌道線(路面電車)で導入されたのを皮切りに、2012年3月から鉄道線にも導入された。
「そのタイミングで新しいデザインの『ecomyca』を導入することとなり、そのうちの1つが『雷鳥デザイン』のカードです」(同社員)
リニューアルにあたり、当初はいくつか提示されていたデザインの中から選んだ1種類のみを販売する想定だった。
しかし、社内で「雷鳥デザイン」のものが可愛いと好評の声が上がり、「このデザインも是非販売したい」「人気が出るのでは?」という意見も多く寄せられたという。
「そこで、幅広い層のお客様が利用される公共交通において様々な方のニーズに応えたい、という観点からも、『雷鳥デザイン』を含めた2つのデザインを販売することとなりました」(同社員)
可愛らしくも富山らしさあふれる「雷鳥」デザインの「ecomyca」に、X上では4万7000件のいいね(21日夕時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「可愛い!」
「今度富山行った時作ろうかな」
「記念として取っておきたいくらい可愛いデザインですね」
こうした反響に対し、同社員は
「『雷鳥デザイン』のカードというきっかけを通じて、より多くの方に弊社路線について親しみを持っていただくとともに、沿線の美しい風景や豊富な観光資源、ファンにも人気のバラエティ豊かな鉄道車両等、弊社路線の魅力を感じに、ぜひ富山にいらして欲しいです」
とコメントしている。
富山に遊びに行く際は、記念に1枚買ってみるのもいいかもしれない。
「ecomyca」は富山地方鉄道の鉄道駅や券売所、バス営業所などで購入可能。販売価格は1枚2000円(デポジット料500円を含む)だ。
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