【写真】主演女優賞を受賞した伊藤沙莉トロフィーを手に笑顔
2024年7~9月放送ドラマを対象に開催した第121回ザテレビジョン・ドラマアカデミー賞の受賞者を発表中。助演女優賞は、連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合ほか)の土居志央梨が受賞した。(以下、作品のネタバレを含みます)
■困難な時代の中で“法とは何か?”を問い続ける女性を描いたオリジナル作
同作は、日本初の女性弁護士であり、後に裁判官となった三淵嘉子をモデルにしたオリジナルストーリー。土居は、法曹の世界に進んだ主人公・猪爪寅子(伊藤)の同期で、戦友だった山田よね役。女性の社会進出に強い信念を持つ彼女を、心境の変化や少しずつ丸くなっていく様子など、繊細に演じて高評価を得た。
投票コメントでは、「一見ぶっきらぼうに思えますが深いところで寄り添って力になってくれる「山田よね」にピッタリの配役でした」「芯が強く凛とした姿が大変素晴らしかったのですが、たまに見せてくれる笑顔や涙、優しさに胸打たれました」といった声が寄せられた。
■土居志央梨「最終日は感慨深くて、みんなで泣きました」
受賞インタビューに登場した土居は、「まさかまさかの受賞で、本当にうれしいです。主演女優賞の伊藤沙莉さんと一緒に受賞できたのも、すごくうれしい」と歓喜のコメント。「寅子の物事を切り開いていくエネルギーは、元々沙莉さんが持っているもので、それに私を含め周りの人がどんどん巻き込まれていったという感じでした」と座長として撮影を引っ張った伊藤を称賛した。
演じたよねについては、「貧しい家庭に育ち、重い過去を抱え、そこからはい上がっていきたいと思っている。女性扱いされたくないから男性のスーツを着て、自分の生き方を通そうとする。そんなよねを魅力的に演じたいと思いました」と振り返る。同時に、「まるで親のような気分で彼女を見守っている感覚」もあったと言い、「寅子に『こっちの道には二度と戻ってくんな』など、きついことを言うシーンでは『他に言い方があるでしょ』と言いたくなりました(笑)」と明かした。
印象に残っているシーンを聞くと「最終週、尊属殺人事件の弁護人として法廷に立ち、長い口頭弁論をするところ」を挙げ、「男性裁判官15人に囲まれて…という独特な空気で緊張しましたし、この場面を乗り越えたことで、強くなれた気がしました。それが撮影最終日で、沙莉さんをはじめみんなが集まってワーッと盛り上がりながら、感慨深くて、みんなで泣きました」と撮影の裏側を語った。
さらに「本当に家族みたいなチームだったので、いまだに『虎に翼』が終わってしまったのが信じられない。すごく寂しくて、絶賛“ロス”中です」と長い撮影を終えた心境を明かしていた。
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