11月21日(木) 18:08
<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 初日◇21日◇宮崎カントリークラブ◇6497ヤード・パー72>
2年連続2度目の出場を果たした桑木志帆が、11番パー5で今季13個目のイーグルを奪うなど「66」で回り、単独首位で飛び出した。その11番は、残り226ヤードの2打目を3番ウッドでピン奥5メートルに乗せる完璧イーグル。コロナ禍で統合された2020-21年に勝みなみが樹立したシーズン最多イーグルに単年シーズンで並んだ21歳は、「去年は無理だったところも今年は2オンできている。飛距離アップは大きいと思います」と胸を張った。
プロ4年目の今季は飛躍的な成長を遂げた。6月の「資生堂レディス」でツアー初優勝を果たし、8月の「ニトリレディス」で2勝目。メルセデス・ランキングは6位にまで上げた。その進化の1年の証明がこの日の18ホールだった。初出場だった昨年は初日が「73」で、2日目と3日目が「72」、最終日は「74」を打って、トータル3オーバーの21位。「嫌いです」という芝目のキツいコーライ芝のグリーンにまったく歯が立たなかった。
それがこの日は1イーグルに加え、4バーディ。ボギーなしは出場40選手で一人だけだった。「1年前はこのコースをボギーなしで回るなんて想像もできなかった。すべての面でレベルアップしていると思います。去年が100のうち40だとしたら、今年は60くらいには上がったかな」。
現在の世界ランキングは75位。この順位をキープできれば、米ツアーの予選会には最終から出場できる。「来年は世界ランキングの資格で全米女子オープンとか海外メジャーに出てみたい。米ツアーに挑戦するかは、そのときになってみて決めたいです」。世界ランキングの大幅アップにも直結する今季最終戦の国内メジャー。「きょうは出来すぎなので怖い。でも、明日からもボギーを打たないようにストレスフリーで回りたい」。残り3日間、将来のゴルフ人生にもつながる初のメジャータイトルを全力で奪いにいく。(文・臼杵孝志)