11月21日(木) 5:10
バリスタとは、イタリア語で「バール(bar)でサービスをする人」のことです。イタリアには、日本でいうバーとカフェを合わせたようなお店「バール(bar)」があり、そこでエスプレッソやカプチーノなどのコーヒー類を提供する職業をバリスタと呼びます。
バリスタはコーヒーのスペシャリストで、コーヒー豆の産地や種類に関する知識をはじめ、ブレンド方法や焙煎(ばいせん)、エスプレッソマシンでおいしいエスプレッソを抽出する技術にも精通しています。また、コーヒーに合うフードメニューの開発に携わることもあるようです。
コーヒーを提供するだけでなく、注文の受け付けや接客サービス、店内清掃など、カフェ店員としての業務も行います。大手のカフェチェーン以外にも、ホテルやレストランで働いたり、自分の店を持ったりする選択肢もあります。コーヒーに関する知識を生かして、食品・飲料メーカーの開発部や、コーヒー豆を扱う商社などで働く人もいるようです。
バリスタになるために、必要な資格や免許はないようです。例えば、ある大手のカフェチェーンでは新卒採用を行っており、入社後に「バリスタ」として、コーヒーやサービスについての理解を深めるような訓練をします。
働きながら、店舗マネジメントについての知識や、リーダーシップの経験を深めて、ストアマネージャーへとステップアップする仕組みです。ただし応募資格が専門学校卒業以上になっており、高校卒業後すぐには就職できないため、注意してください。
また、高校卒業後に専門学校へ通い、バリスタを目指す方法もあります。専門学校では、プロのバリスタからラテアートなどの技術を学ぶほか、コーヒー・エスプレッソの基礎や、店舗経営についての知識も習得できます。
バリスタの平均年収は、働く場所や経験・スキルによって異なるでしょう。厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、バリスタを含むカフェ店員の平均年収は361万円です。店舗マネージャーに昇進したり、独立してカフェをオープンしたりすることで、年収が前後する可能性はあるでしょう。
また、バリスタとしての専門性を高めることで、年収アップにつながるかもしれません。
前述した通り、バリスタになるために必要な資格や免許はありませんが、一般社団法人日本バリスタ協会(JBA)が実施している「JBAバリスタライセンス」や、一般社団法人日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)による「コーヒーマイスター」などの資格を取得することで、スキルをアピールできます。
また、バリスタの技術を競う大会に出場し好成績をおさめることによって、年収アップにつながるかもしれません。
バリスタはコーヒーのスペシャリストであり、さまざまな技術を駆使しておいしいコーヒーを提供するのが主な仕事です。バリスタになるために必須の資格や免許はなく、大手カフェチェーンなどに就職すると、バリスタとしての訓練を受けられます。また、バリスタの専門学校に通って、知識や技術を磨く方法もあります。
バリスタの年収は、働く場所や経験・スキルにもよりますが、平均361万円でした。大手カフェチェーンで就職後に昇進したり、独立後にカフェをオープンしたりすることで、年収アップを狙える可能性もあるでしょう。
民間資格を取得したり、バリスタの技術を競う大会で好成績をおさめたりすることでも、専門性が高いと判断され年収アップにつながるかもしれません。
厚生労働省 職業情報提供サイト jobtagカフェ店員
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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