11月9日、富士スピードウェイを舞台に「マクラーレン・トラックデイ・ジャパン 2024」が開催された。今年のイベントは、過去最大となる177台のマクラーレンが集結。サーキットを彩る壮観な景色を生み出した。
【画像】ドライバーのブルーノ・セナやタレントの吉村崇も登場して大いに盛り上がったマクラーレン・トラックデイ・ジャパン(写真17点)
前夜祭として行われた11月8日のオープニングセレモニーでは、特別ゲストとしてブルーノ・セナが登場。彼はアイルトン・セナの甥であり、2014年からマクラーレンのグローバルアンバサダー兼ディベロップメントドライバーを務める人物だ。トークショーの中で彼は、マクラーレンの車両開発に携わる喜びや、同ブランドが持つクラフトマンシップの哲学について語った。セナの熱のこもった言葉に、会場は翌日のイベントへの期待感で包まれた。
イベント当日はタレントの吉村崇さんを迎えたオープニングセレモニーでスタート。特に注目を集めたのは日本初公開となる「Solus GT」だ。これは、ビデオゲーム「グランツーリスモ SPORT」に登場したコンセプトカーを現実のものとした、25台限定のサーキット専用車両である。1,000kg未満の車重と、5.2リッターV10エンジンが生み出す10,000rpm超の回転数、840PSという驚異的なパワー。その性能を証明するかのように、Solus GTは富士スピードウェイで圧倒的な走行性能を披露し、観衆を魅了した。
特別走行では、ブルーノ・セナが自らステアリングを握る場面も。彼が操る車両がサーキットを駆け抜けるたび、会場は興奮の渦に包まれた。さらに、多くのマクラーレンオーナーたちが自分の車でサーキットを走行。ビギナーからエキスパートまで、幅広い参加者がそれぞれのペースで走行を楽しむ光景は、まさにマクラーレンというブランドが持つ多様性を示していた。
Sennaラウンジでの展示や、Solus GTのデモンストレーション走行など、イベントは単なるサーキット走行にとどまらず、マクラーレンが提供する美学とエモーションを体現する場となった。富士山を背に、177台のマクラーレンが作り出すサウンドと風景は圧巻の一言だ。
「マクラーレン・トラックデイ・ジャパン」は、年々その規模と内容を進化させている。今年のイベントもまた、オーナー同士が情熱を共有し、車そのものだけでなく、ブランドが持つストーリーや哲学を感じられる特別な一日となった。これほど多くのマクラーレンが一堂に会する光景は、世界でも稀有であり、参加者たちはその希少な体験を心に刻んだはずだ。
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