11月21日(木) 4:30
一般的に、社会保険料や所得税などを差し引いた実際の手取り額は、月給の75~85%程度といわれています。この割合を基に計算すると、月給23万円の手取りはおよそ17万2500円〜19万5500円で、実際に使える金額となります。
総務省統計局が行った2023年の家計調査(家計収支編)によると、34歳以下の単身世帯の主な支出の平均額は以下の通りです。
住居:3万6954円
食料:3万8666円
光熱・水道:1万119円
交通・通信:2万1403円
教養娯楽:2万2342円
交際:1万83円
34歳以下の単身世帯における1ヶ月の消費支出が、合計17万281円のようです。これはあくまで平均値であり、実際の支出は個人の生活スタイルに左右されますが、一人暮らしの目安としてください。
車を所有する場合、ガソリン代や車検費用などの維持費や、駐車場の利用料金が必要になります。ここでは、東京都台東区で軽自動車にかかる平均費用を想定し、解説します。
ソニー損害保険株式会社が実施した「全国カーライフ実態調査」によると、軽自動車にかかる毎月の維持費(保険料、ガソリン代・燃料代、駐車場代、修理代など)の平均は1万1000円でした。
さらに、東京都台東区の軽自動車税及び自動車重量税は1万4100円、自賠責保険は1万7540円(保険期間が24ヶ月の場合)です。自動車税については、平成27年4月1日以降に最初の車両番号の指定を受けた(新規検査を受けた)車両として算出しています。
東京都台東区で駐車場にかかる1ヶ月の平均費用は、3~4万円ほどです。東京都とひと口にいっても、地域によって駐車場代には幅があるため、目安として参考にしてください。
月の手取りを19万5500円とした場合、基本的な生活費の17万280円だけで、ギリギリの予算になります。都内で生活する場合、車にかかる維持費が平均よりも高いと、予備費や貯蓄費用はねん出できないでしょう。
毎月の支出を少しでもおさえるために次のような工夫をすると、家計に余裕ができるかもしれません。
【住居費をおさえる】
通勤に負担がかからない範囲で、家賃の低いエリアを選択すると住居費をおさえられます。
【通信費を見直す】
大手キャリアを使用している場合は、格安スマホの利用で通信費を削減できます。
【車を手放しカーシェアを利用する】
車の維持費が負担になる場合は、車を手放して必要時のみカーシェアを利用することで、月々の費用を減らせます。
月給23万円で、車を所有しながら都内にて一人暮らしをする場合は、生活に余裕がなくなる可能性があります。都内では、駐車場代が高額な傾向にあるため、いかに安くおさえられるかがポイントとなるでしょう。
車の維持費が負担になる場合は、家計における支出の割合が高い、家賃やスマホ代(通信費)などを見直すといいかもしれません。それでも車の維持が難しい場合は、カーシェアなどを検討しましょう。
総務省統計局 家計調査 家計収支編 2023年表番号2
ソニー損害保険株式会社 リサーチレポート ソニー損保「2023年全国カーライフ実態調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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