11月21日(木) 10:30
奨学金に頼らず息子を大学に行かせる際、200万円の貯金で足りるかどうかは国公立大学か私立大学かによって異なるようです。また、同じ大学の中でも、学部によって学費が異なるケースも考えられるでしょう。
例えば国公立大学の場合は標準額が定められており、入学金は28万2000円、授業料は53万5800円となっています。仮に4年間通学する場合は総額で242万5000円と想定できます。このことから、200万円の貯金では若干不足してしまいますが、ほとんど賄えると考えられるでしょう。
対して私立大学の場合、国公立大学に比べて学費が高い傾向にあるようです。ある私立大学の政治経済学部を例にしてみると、入学金は20万円に設定されており、初年度の学費や諸経費を合わせると、129万1900円の支払いが必要となります。2年目以降は128万1000円の授業料がかかるため、4年間の総額は513万4900円です。
このことから、私立大学に行く場合は、200万円の貯金では足りないと想定できるでしょう。どのくらい不足するかは学校や学部によって異なるため、希望する大学の学費と照らし合わせながら、計算してみるといいかもしれません。
年収400万円を実際の手取りにすると、税金や保険料などを差し引いて約314万円となるようです。ボーナスを加味しない場合の月の手取りは約26万1600円となり、貯金をするにはこの中でやりくりしなければなりません。
総務省統計局が公表している「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯の支出金額は、1ヶ月で29万3997円となっています。そのため、単純計算では、約3万円程度支出の方が大きくなってしまうでしょう。
このことから、年収400万円で200万円を貯めるには、支出の見直しが必要と考えられます。また、短期間で貯金するのは難しいと想定できるため、ある程度の期間を見越しておく必要があるでしょう。
年収400万円で200万円貯めるには、まず何にお金がかかっているのかを見直すことが重要と考えられます。例えば食費が大半を占めるのであれば、今よりも安いスーパーを探してみましょう。携帯代やインターネットなどの通信費が高いなら、契約先の見直しも効果的かもしれません。
また、世帯年収400万円が仮に夫婦のどちらかだけの収入なのであれば、空き時間を活用してパートやアルバイトなどで働くのもいいでしょう。現在の収入だけで問題なく生活できているのなら、パートやアルバイトなどの収入をそのまま貯金に回せる可能性があります。
入学金や年間の学費は、志望する大学や学部によって異なります。4年間の学費を200万円の貯金ですべてを賄うのは難しいと考えられるでしょう。特に私立大学の場合は、1年間の学費で200万円近くになってしまうケースもあります。
年収400万円の場合、支出によっては貯金が難しいことがあるかもしれません。200万円を貯めるのは決して簡単ではないと考えられるため、まずは家計の支出を見直しましょう。そのほかにもパートやアルバイトなど用いて、収入を増やすことが必要になるかもしれません。
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(5ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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