11月21日(木) 16:03
11月20日に更新された落語家・桂小文枝(73)のYouTubeチャンネル「きん枝改メ四代桂小文枝」に”動いている姿を見せるのは5年半ぶり”という大御所芸人が、壮絶な闘病について告白した。
体調不良のため’19年3月から休養が続き、’23年2月には所属していた吉本興業とのマネジメント契約を終了し、事実上の引退と見られていた漫才コンビ「中田カウス・ボタン」の中田ボタン(76)が、ステージ4の肺がんで抗がん剤治療を受けていることを明かしたのだ。
小文枝から「きょうは不死身の男、すごい方をお呼びしました」と紹介されたボタンは抗がん剤の影響か髪の毛は抜けているものの「照れるやんか」と元気そうな様子。小文枝が「出家なさったんですか?」と冗談を言うと、ボタンは「やろか、思ったんやけどね。もともとは僕はがん持ちやから」と、肺がんを患っていることを告白した。
休養に入る前は「3か月くらい前からしんどかった」といい、「吐血もしてたし」と当時を振り返った。吐血については「誰も知らない。それはもう絶対、家族も知らんねん」といい、「いらん心配はかけたくない」からトイレで隠れて吐いて、血の着いたティッシュはゴミ箱には捨てずトイレに流して家族に隠していたという。
多忙のため受診が遅れ、’19年2月末の休みのタイミングで病院に「行ったら、すぐ入院。肺がんや」とがんが発覚。ショックからか「オレは記憶にないねん。オレが立って聞いていたら、医者が『この数値で、あんた立ってるのおかしいで』って言われて。ボーッとしながら、長女に電話入れたんや。『お父さん、入院や』って」と家族に告げたという。
小文枝が「僕ら、聞いたんは、ステージ4の肺がんやって」と話すと、ボタンは「超えてた、言うてたな」とステージ4まで進行していたことを認めた。その日は荷物もないので一旦帰宅し、自ら荷造りをして翌日から入院したという。
さらに、その翌日に家族とともにがん細胞をモニターで見た際、医者からは「こんなのは珍しい」と、ひまわりの花びらように転移したがんのレントゲン写真を見せられたといい、「ゴッホかな、思って」と小文枝を笑わせた。
医師からは、がんが広がり過ぎているため「手術はできない」と告げられたといい、口から小さな熊手状の器具を肺まで入れてがん細胞を掻き出し、生研でがんの種類を調べると治療方針を説明されたが「痛そうだから」と当初は拒否。「なんにもせんとこのまましといて」と言ったと明かした。
小文枝に医師からの”余命宣告”はあったか問われたボタンは「だから、もって……」と話し出したところで、動画は終了。今後続編が公開されるようだ。
今年9月に放送された『痛快!明石家電視台』(MBS)の番組中で、月亭八方(76)が「週に2回は、月亭八方、桂小文枝、中田ボタンの3人で、昼ご飯食べてる」と明かしているように、ボタンは元気そうな姿で視聴者を安心させた。