11月21日(木) 2:00
総務省統計局による「2023年 家計調査(家計収支編)」によると、夫婦共働きで子どものいない世帯における1ヶ月の食費の平均は7万7494円です。内訳は表1の通りです。
表1
項目 | 金額 |
---|---|
穀類 | 5157円 |
魚介類 | 4520円 |
肉類 | 6154円 |
乳卵類 | 3220円 |
野菜・海藻 | 7008円 |
果物 | 2350円 |
油脂・調味料 | 3228円 |
菓子類 | 6235円 |
調理食品 | 1万1754円 |
飲料 | 5661円 |
酒類 | 4933円 |
外食 | 1万7273円 |
出典:総務省統計局「2023年 家計調査(家計収支編)二人以上の世帯」を基に筆者作成
今回の事例では「毎月の食費は10万円」なので、平均より2万円以上食費がかかっていると考えられます。
休日のみの自炊だと、平均より食費が高くなると考えられます。
夫婦2人分の1ヶ月の食費が7万7494円ということは、1日あたり約2600円で、1人につき約1300円の計算です。しかし、今回の事例では休日だけ自炊するということなので、平日は外食をしたり、お惣菜やお弁当を買ったりすると想定しましょう。外食やお惣菜・お弁当の費用が1人1日1000円だとすると、2人で月におよそ4万円はかかる可能性があります。
1ヶ月の食費の平均である7万7494円から4万円を差し引いた3万7494円で、2人分の朝食と休日の夕食を自炊するための費用を賄う必要があります。自炊にかかる費用が月に3万7000円におさえられない場合、食費が平均より高くなってしまう可能性もあるでしょう。
外食が多いと食費がかさみがちなので、平日もなるべく自炊することが節約のポイントです。共働きだと仕事から帰ってくる時間が遅くなるなど、平日の自炊はなかなか難しいでしょう。そのため、少しでも楽に自炊できるコツをおさえておくことをおすすめします。
例えば、1週間の献立をあらかじめ決めておき、休日に必要な食材をまとめ買いしておくとよいでしょう。平日に買い物へ行ったり献立を考えたりする手間が省けるため、自炊のハードルが低くなる可能性があります。また、時短調理器具や下処理済みの食材を活用するなどして、短時間で楽に自炊できる方法を考えるのもよいでしょう。
もちろん外食をまったくしないようにする必要はありませんが、家計簿アプリで支出を把握するようにして「気づいたら外食にお金を使いすぎていた」ということのないようにすることが大切です。
夫婦2人暮らしで共働きだと、平日は帰りが遅くなったり疲れていたりすることもあり、夕飯を外食で済ませたり、お惣菜やお弁当を買ったりするケースもあるでしょう。
今回の事例では「節約のために休日は自炊しているが、毎月の食費が10万円かかる」ということですが、夫婦共働きで子どものいない世帯の1ヶ月における食費の平均は7万円台なので、2万円以上オーバーしていることが考えられます。
外食の回数が多いと食費がかさみがちなので、なるべく平日も自炊できるように、食材をまとめ買いしたり献立を考えておいたりするとよいでしょう。
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 2023年 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 第3-11表 妻の就業状態,世帯類型別 夫婦共働き<有業者は夫婦のみのうち核家族>のうち夫婦のみの世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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