お財布の中を見たときにお金が減っていたら、「あれ?」と思うもの。それが何度も続くと、もしかしたら盗まれているのではないかと疑ってしまうでしょう。そしてお金を盗んでいたのが家族だとわかる場合もあります。ママスタコミュニティのあるママから、こんな相談がありました。
『娘が3回、家のお金を盗みました。数万円です。今は見えるところにお金を置いておくのを辞めたので盗まれることはなくなりましたが、なぜ同じことを何度もするのでしょうか?娘に聞いても欲しいものがあったからとしか言いません。私にはそういう経験が1度もないので、子どもの心理がわかりません。同じような経験された方いますか?』
投稿者さんの娘さんが、家のお金を3回盗んだそうです。金額にすると数万円。子どもがお金を盗んだという事実に、親としてはショックを受けてしまうものですね。たとえ今は盗まれなくなったとしても、その背景を知るのは大切なことでしょう。どうして子どもは家のお金を盗んでしまったのか……他のママたちはどう考えるのでしょうか。
子どもが家のお金を盗む理由
欲しいものを買うにはお金が足りない
『親が物を買ってくれない。欲しい物がある』
『どうしても欲しい物があるのにお金が足りない。逆にお金はあるけど、自分のお金を減らしたくないのかもしれない』
娘さんは欲しいものがあったから、お金を盗んだと言っています。つまりお小遣いでは買えないようなものが欲しかったということでしょう。親に相談をすればよかったのでしょうが、「そんなもの買わなくていい」などと言われてしまうと思ったのかもしれませんね。他にもお金はあるけれど、それを使いたくないという気持ちがあったとも考えられます。せっかく貯めた自分のお金を使うのはもったいないと。いずれにしても家のお金なら使ってもいいと思ってしまったのでしょう。
友達が関係している
『うちの娘の同級生も、親の財布からしょっちゅうお金を盗んでは友達にお菓子やジュースを奢っているみたい』
『いじめかもしれないね』
友達との関係を保つために、お金が必要だったとも考えられます。友達に食べ物などを奢ることで、優しくされたり仲良くしてもらったりしていたのかもしれません。そのような関係は健全とは言えませんが、子ども自身も必死な面もあったのではないでしょうか。あるいは友達にお金を要求されている可能性も考えられるとの意見もありました。
スリルを楽しんでストレス発散をしている
『学校や家庭で、本人のストレスになるようなことはない?』
お金を盗むのは悪いことと、子どももわかっているはずです。もしかするとお金を盗んで使うことが目的ではなく、盗むときのスリルを楽しんでいる可能性も……。子ども自身のストレス発散のために盗んでいる場合もあるのかもしれません。
お金の話ができる環境を作っていこう
『お金を盗んだことよりも、お金が足りない、欲しいと必要なことが言えない親子関係を改善していかないと意味がないよ』
『親と子でも別人格だから、話し合わないと駄目だよね。そういう環境が小さいときにできていないと、親はまさかと思いつつも声もかけられず、かみ合わないままになる』
『あなたが、子どもの言い分をじっくり聞いてあげている母親だと嬉しい』
子どもが家のお金を盗んでしまうのは、欲しいものがあっても親に言いづらい気持ちがあるからではないでしょうか。過去に買って欲しいと言ってもダメと言われるなど、親に相談をしても無理という考えがあるのかもしれません。今後も親に相談ができない環境にある以上、子どもは欲しいものを手に入れるために、家のお金を盗もうとする可能性があります。それを防ぐには相談ができる関係を築くことが大切ではないでしょうか。もちろんなんでも買ってあげるということではなく、お互いにきちんと説明をしながら買うかどうかを決められるような関係性を作っていけるとよいのかもしれませんね。
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