地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
■ペンギンは元々寒い所に生息していなかった⁉ 驚くべきその進化とは
ペンギンの祖先は、ティラノサウルスなどが活躍していた白亜紀の後期に、今の南極大陸やニュージーランドあたりで生まれた。
当時の地球は暖かく、ペンギンも寒い地域に暮らす鳥ではなかったが、巨大な隕石の衝突により地球の寒冷化が発生。その結果、恐竜は絶滅してしまうが、ペンギンはエサを追って冷たい深海まで潜れるため、寒さにも耐える能力を持っていたことから、気候の大変動を生き延びられたと考えられている。
現在でもペンギンの9割以上は、栄養豊かで生物が多い、南極大陸やその周辺の寒い海に暮らしている。よりすみやすい環境を求めて、長い年月をかけて移動したものもいるが、分布の最北は、赤道直下にありながら周囲に寒流が流れているガラパゴス諸島だ。
ペンギンが赤道を越えて北極まで移動しなかったのは、赤道周辺に流れる暖流がいちばんの要因と推測される。暖流の流れる熱帯の海は栄養分が少ないことから、ペンギンのエサになる生物が少ない。加えて、サメのように手ごわい天敵も数多くいることから、今後も、その生息域を北極まで広げる可能性はほとんどないという。
ちなみに、最初に「ペンギン」と呼ばれていたのは、北極にいたオオウミガラスという鳥である。のちに南極へ行った人たちが、北極のオオウミガラスそっくりの鳥を見つけ、この鳥のこともペンギンと呼ぶようになった。
さらに、元祖ペンギンであるオオウミガラスは、今から150年ほど前に姿を消してしまったことから、現在では南半球だけにペンギンが暮らすようになったのである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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