11月20日(水) 7:30
<CMEグループ・ツアー選手権事前情報◇19日◇ティブロンGC(米フロリダ州)◇6700ヤード・パー72>
ルーキーイヤーから3年連続。CMEランキングでトップ60のみが出場できる最終戦に、古江彩佳が参戦する。ランキングは17位→10位→4位と年々上昇。そして今年は、“年間女王”候補のひとりとしてだけではなく、年間平均ストローク1位に与えられる『ベアトロフィー』争いにも加わっている。
“メジャー女王”古江彩佳の番手ごとのスイングを連続写真で分析!
今年のハイライトはやはり、7月「アムンディ・エビアン選手権」でのメジャー制覇だ。「優勝することをまず目標に持っていたので、それがメジャーだったのはよかったなあ」。終盤のラッシュのきっかけになった14番のバーディパット、イーグルで締めくくった最終18番の景色はいまでも脳裏に残っている。「振り返ったら、いい1年だったかな」と思い返す。
2週間前の「ロッテ選手権」を20位タイで終えると、先週は欠場。短いオフはそのままハワイで過ごした。「イルカを見たり、久しぶりに泳いだり、シュノーケリングをつけて覗いたり。お魚さん見れました」とビーチでリフレッシュ。土曜日にフロリダに到着すると、日曜日からコースで練習を重ねている。
現在の平均ストロークは『70.047』。ベアトロフィー争いで1位につけるユ・ヘラン(韓国)は『69.977』で、その差は0.070ストローク。古江は僅差の2番手につけている。逆転するためには、古江がトータル15アンダーで回ることが“最低条件”。相手のスコア次第ではさらなるビッグスコアが求められる。
「自分は上げていくしかない。そこはあまり気にせずに、このコースに対応していければと思います。いい緊張感の場所にいられることがすごくうれしい。プレッシャーのなかで、自分がしっかりと乗り越えていければ」
「早い」と振り返る2024年シーズンもこれが最後。日本勢初の快挙、そして優勝賞金400万ドル(約6億円)と年間女王というビッグタイトル獲得へ。有終の美を飾りたい。(文・笠井あかり)