アカデミー賞受賞作品も手掛ける製作スタッフと気鋭の監督による人生賛歌『セカンドステップ僕らの人生第2章』が12月20日(金)より公開されることが決定。場面写真が解禁となった。
【写真を見る】アカデミー賞主演女優賞ノミネート歴もあるベテラン女優のキャロル・ケイン
2024年サンダンス映画祭にてプレミア上映され、第74回ベルリン国際映画祭ではパノラマ部門観客賞にノミネートし、大きな話題となった本作。製作に『aftersun/アフターサン』(22)、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)などA24作品のほか、数々のクオリティムービーを手がけるティム・ヘディントンが参加。監督は、ザ・ニューヨーカー誌が「今日活躍するインディペント映像作家の中で、最も独創的な一人である」と称賛したネイサン・シルヴァーが務める。
そして、主演にはウェス・アンダーソン作品の常連俳優であるジェイソン・シュワルツマン、アカデミー賞主演女優賞ノミネート歴もあるベテラン女優のキャロル・ケインを迎え、映画界で長年愛される実力派俳優たちが集結。「とんでもなく型破りなスクリューボール・コメディ!」(Indiewire)、「笑いと涙の人間活劇」(Variety)と称されるなど、新たなクオリティムービーの傑作として注目を集めた本作がついに日本公開となる。
舞台はニューヨーク郊外。突然、事故で妻を失い、信仰の危機に陥ったユダヤ教の先唱者である40歳のベンと彼の音楽教師だった70歳のカーラが奇跡の再会。ユダヤ教徒の13歳の成人式“バット・ミツバ”をしたいという彼女の長年の夢を叶えようと時間をともにするなか、ベンとカーラは諦めかけた自分の人生を取り戻してく。
ユダヤ教独自のカルチャーをモチーフに、先唱者なのに歌えなくなった人生中盤40歳のベンジャミン、70歳だけれどバット・ミツバをしたいカーラ、レズビアンの母親たち、異教徒とのクロスオーバーなど、現代的な多様性を取り入れ、物語が面白く展開していく。予期せぬ出会いによって再び人生が奏ではじめる主人公たちの姿から、「人生はいつでも再スタートできる。なにが起こるかわからないから面白い」という前向きなメッセージを受け取ることができる。コメディテイストなドラマに対し、独特なリズムを生みだす撮影、編集、60年代ポップカルチャーを想起させるザ・チャーチルズ、アリク・アインスタインなど世界で活躍したユダヤ教由縁のシンガーソングライターらによる楽曲など、センス抜群な演出手腕にも注目だ。
映画ファン、そして悩める全ての大人に贈る『セカンドステップ僕らの人生第2章』。ぜひこの機会にチェックしてみてほしい。
文/平尾嘉浩
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