11月20日(水) 6:10
お歳暮は、もともと親しい人やお世話になった人に感謝の気持ちを伝える贈り物で、特に仕事関係では重要視されることが多いものでした。
しかし、現代では企業文化が変化しており、「贈答品を受け取らない」という方針を持つ企業も増えています。特に大手企業や外資系企業では、個人間の贈答品を禁止している場合もあります。このような背景から、必ずしも転職先の上司にお歳暮を贈る必要があるわけではありません。
実際、お歳暮の有無よりも、日頃からの感謝を言葉や態度で表すことのほうが重要視されている傾向もあります。もし義母が伝統的な考えからお歳暮を提案しているなら、旦那さんの会社の風土や上司の方針を考慮して、慎重に判断することが大切です。また、必要であれば旦那さんから上司や同僚に確認してもらうとよいでしょう。
もしお歳暮を贈ることが決まった場合、予算の目安を知っておくと選びやすくなります。ビジネスマナーとして、一般的にお歳暮の予算は3000~5000円程度が相場とされています。高額な贈り物は相手に負担を感じさせる可能性がありますが、上司の場合は5000円程度が一般的で、特にお世話になった場合でも1万円以下に抑えることが望ましいです。
また、贈り物の内容としては、相手の好みに左右されにくい食品類や消耗品がおすすめです。特に、お酒や高級なお菓子、コーヒーや紅茶のセットなどが無難で喜ばれる傾向にあります。しかし、上司の健康状態や好みを踏まえて選ぶことも大切です。例えば、甘いものが苦手な方にお菓子を贈るのは避けるべきでしょう。
お歳暮を贈る際には、以下のマナーや注意点を押さえることが大切です。
まず、贈るタイミングに気をつけましょう。一般的には、12月上旬から20日頃までに贈るのが適切とされています。年末ギリギリになると相手も忙しくなるため、早めの手配を心掛けましょう。また、もし地方によっては時期が異なる場合もありますので、地域の慣習にも配慮が必要です。
さらに、直接贈り物を持参するか、配送にするかも重要です。転職先での付き合いがまだ浅い場合には、配送を利用するほうが相手に負担をかけず、好まれる場合が多いです。配送の場合、手書きのメッセージを添えると心がこもった印象を与えられます。逆に、直接渡すことが可能な環境であれば、あいさつを兼ねて持参するのもよいでしょう。
お歳暮を贈ることが相手の会社の方針に反している場合や、お歳暮の文化になじみが薄い業界の場合は、感謝の手紙や年末のあいさつを贈るだけでも十分な気持ちが伝わります。
最後に、お歳暮はあくまで「感謝の気持ち」を表すための手段の一つであることを覚えておきましょう。ビジネスマナーの基本は、日頃のコミュニケーションや仕事への姿勢に表れるものです。
お歳暮が必須であるかは、職場や上司の考え方によります。お歳暮が必須でない場合でも、年末のタイミングでメールやカードで感謝を伝えるだけでも、良好な関係を築けます。
贈るかどうか悩む際は、周囲の人や上司の性格を考えた上で、適切な方法を選びましょう。大切なのは、相手に心地よく受け取ってもらうことです。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
お歳暮は「東日本」と「西日本」で贈る時期が違うって本当!? 相手が「公務員」なら贈らないほうが良いの? 金額の相場についても解説