育児に家事、仕事も軌道に乗って大忙しの毎日! 平野レミさんもかつては、お母さんとしてそんな日々を送っていました。
主婦として料理を作り続けた経験を生かし、料理愛好家としてテレビ・雑誌などで活躍する平野レミさん。
料理愛好家、妻、母、とさまざまな顔を持つレミさんが、
2人の息子さんの子育てと料理
について綴ったエッセイ集『おいしい子育て』(ポプラ社)より一部をお届け。
今回は、「子育てと仕事」についてのエピソードをご紹介します!
料理のお仕事に家事、育児。毎日大忙しだったレミさんですが、どのように子育てと仕事に向き合っていたのでしょう?
子育てと仕事
子どもが小さいときは育児でせいいっぱいで、歌の仕事は休んでいました。でも歌は、長いこと歌っていないと声が出なくなっちゃうし、歌詞を忘れてしまうので、月に一回か二回、シャンソン喫茶の「銀巴里」で歌うことにしました。そんな日は、夫が子どもをみていてくれたので、助かりました。
子どもがだんだん大きくなってきたころから、お料理の仕事がとても多くなりました。子どもの朝ご飯とお弁当を作ってから、テレビ局に行って、メイクをして、カメラの前でニッコリお料理。帰ってからは、夕飯の買いものと食事の支度。でも私は、料理も子育ても大好きだから、全然大変だと思わなかった。
(写真提供:レミックス)
次男は小学生のとき、ちびっこ野球のチームに入りました。毎日のようにどろんこになって帰ってきて、「おなかへったー」と言います。慌ててホットケーキを焼いたり、ご飯の仕度をしたり。
でもそれだけではすまなかったんです。
チームメイトのお母さんたちは、子どもの練習や試合を誘い合わせて見に行くし、交替でコーチにお弁当やおやつを作ったりしていました。私にも順番が回ってきました。私はみんなが練習している公園でお母さんたちが見まもるなか、ポテトサラダを作りましたが、塩をふりすぎて、すごく塩からくなってしまいました。私がテレビでお料理をしているのを知っているお母さんたちがあんまり期待するので、緊張して失敗してしまったのです。
仕事が忙しくて、私は子どもの野球につきあうことが、あまりできませんでした。ある日、一人のチームメイトのお母さんから電話がありました。「和田さんは大事な試合の日も見に来ませんね。子どもがかわいくないんですか」と真面目に言われました。息子にもそう思われているといけないので、「お母さんが野球見に行かないの、さびしい?」と私はききました。「ぜーんぜん平気だよ」と息子が明るく答えたのでホッとしました。
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この続きは、書籍でお楽しみください。
平野レミさん/料理愛好家、シャンソン歌手
料理愛好家、シャンソン歌手。主婦として料理を作り続けた経験を生かし、NHK「平野レミの早わざレシピ! 」などテレビや雑誌などを通じて数々のアイデア料理を発信。また、レミパンやエプロンなどのキッチングッズの開発も手がける。2022年、『おいしい子育て』(ポプラ社)で第9 回料理レシピ本大賞エッセイ賞受賞。エッセイに『家族の味』『エプロン手帖』(以上、ポプラ社)、『ド・レミの子守歌』( 中央公論新社)など、レシピ本に『平野レミのオールスターレシピ』( 主婦の友社)、『平野レミの自炊ごはん』(ダイヤモンド社)など多数。最新刊、自身の人生哲学が詰まった言葉集『私のまんまで生きてきた。』(ポプラ社)好評発売中!
X(旧Twitter):@Remi_Hirano
(写真:レミックス提供構成:マイナビ子育て編集部)
※本記事は、『おいしい子育て』著:平野 レミ、イラスト:和田 誠/ポプラ社より抜粋・再編集して作成しました。
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