<体験格差?>子どもにいろいろな体験をさせようと考える親は少数派?やりたいけれどお金と時間が…

<体験格差?>子どもにいろいろな体験をさせようと考える親は少数派?やりたいけれどお金と時間が…

11月20日(水) 9:30

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子どもの人格形成のために、幼少期からいろいろな体験をさせようと意識しているママもいることでしょう。ママスタコミュニティにも「子どもには経験や体験を」というタイトルでこんな投稿がありました。
『うちの親がそういう考えで、子どもには経験や体験をしてほしい感じだったけど、そういう人は少数なのかな?子どものときはスキーやキャンプ、東大寺、ディズニーランド、東京タワー、雷門、知覧の特攻会館、平等院鳳凰堂、青森でりんご狩りなど、いろいろなところに連れて行ってもらった。これって当たり前ではないってことだよね?そういうレジャーや歴史的建造物に連れて行かない親が多数なのかな』
投稿者さんは自身が子どもの頃に多くの観光地や旅行に足を運んできたとのこと。それは親御さんの「子どもにとって経験や体験が大事」という考え方だったからだそうです。そのため自身の子育てでも、お子さんに同じようなことをしてあげていると綴られていました。しかし周囲には、同じようにさまざまな体験の機会を作っている親は少ないそうで、ママたちに意見を求めていました。この投稿にママたちからはどのようなコメントが寄せられたでしょうか。
当たり前ではない!幸せな育てられ方をしたんだね

『当然ではないよね。まず時間もお金もある親でないとなかなか難しいし』
『幸せに育ったんだね』
『うちは経験や体験させているよ。普通のお宅ではなかなか体験できないことだし、当たり前ではないかなと思う』
『当たり前ではないよ。そして今自分の置かれていた立場が幸せだったと気づいたのね』
自信の育てられ方が当然だと思っていた投稿者さん。しかし自分が子育てをするようになって、親がいかに頑張っていろいろな場所に連れて行ってくれていたのか、体験の機会を与えてくれていたのかが理解できたのでしょう。ママたちからも「当たり前ではないよ」「幸せに育ったということだよ」というコメントがありました。
『私も考えは同じだよ。でも子どもが小さい頃なんて特にお金がなかったから、全国や海外を飛び回る余裕はなかった。それでも自分が連れて行ける範囲内ではアウトドアなことも、文化的なこともなるべくたくさん経験できるようにと考えていた』
実際に旅行やお出かけをするのはお金も時間もかかるもの。また親自身が情報やアンテナを張っていろいろなことを調べたり、下準備をしたりといった労力も必要です。子どもにいろいろな体験をさせたいという教育方針だとしても、それを実行できるかはまた別の話になってくるのではないでしょうか。ママたちのなかには「理想通りではなかったけど、自分ができる範囲でアウトドアや文化的な場所に連れて行った」と振り返っている人もいました。
子どもの体験や経験は、親の興味や趣味が影響する?
『投稿者さんのご両親はいろいろなことに興味を持つ方たちだったんだね。子どもを連れて行くところは親の趣味に偏りがちになるよね。わが家はキャンプや山しか連れて行かなかったから、今思えばもっと幅広く行けばよかったなと思う』
子どもをお出かけの際に連れて行く場所は、親が「子どものため」と考えるだけでなく、親の好みや興味関心も影響してくるはずです。たとえば親がサッカーが好きだから子どもと一緒にサッカー観戦をする、親が好きな音楽を子どもも聴くなど、親の趣味に偏るのは当然のことです。親自身の興味や趣味の広がりが大きいほど、子どもも同じようにいろいろな体験ができる可能性が高まる側面はあるでしょう。そのため「もっと自分自身がいろいろなところに興味を持って連れて行けばよかった」と後悔しているママもいました。
『休みの日に家にいるのも退屈だから、仕方なくいろいろと連れて行って、その結果同じ感じになったよ』
『うちもそんな感じで、子どもの頃は年に4回くらい旅行に行っていたな。小学生の頃に何回かホームステイにも行った。実家は裕福だったかも。私が面倒くさがりで子どもにはそこまでしてあげていないかも』
一方で「ただ家にいるのが退屈だから」という理由で、いろいろな場所に子どもを連れて行っているというママも。確固たる教育方針があるわけではないけれども、結果として子どもはいろいろな体験や経験を重ねることができたケースもあるようです。また投稿者さんのように親がいろいろなところに連れて行ってくれたけれども、自分自身は面倒くさがりだから同じことをしていないというママもいました。
当たり前ではないことに感謝しよう。でも親が恩着せがましく言うのはNGだよね

『当たり前かはわからないけど、感謝だね。親が恩着せがましく言うのはなし。うちもたくさん連れて行っているよ。でも親も一緒にすごく楽しんでいるから、子どもにも感謝。 キャンプやハイキング、みかん狩り、遊園地、水族館、科学館、アスレチック、鍾乳洞、城、砂丘など多数。大学生の今でもよく昔行ったときの話をしているよ』
『私はそういう整った観光地より自然での経験をさせたい。観光地も行くけど、それだけじゃなく虫とか植物とか動物にも興味を持ってもらいたい』
「うちの親みたいにレジャーや歴史的建造物に連れて行かない親が多いのかな」と疑問を抱いていた投稿者さん。しかしママたちのコメントを見てみると、本当はそうしてあげたいけれども、時間やお金、労力の問題でできないという人がいました。「観光地やレジャーだけでなく、自然のなかでいろいろな体験をさせてあげたい」と考えるママもいて、どこに連れて行くかよりもどんなことを体験させるかに重きを置いている人もいるようですね。

またそうした体験機会を子どもにたくさん与えられる状況は当たり前ではなく、親からされたことは感謝するべきという意見も。ただその一方で「親がこんなにいろいろやってあげたと恩着せがましく言うのも違うと思う」という意見もありました。親としては子どものためにという気持ちがあるかもしれませんが、親自身が一緒に知的好奇心をくすぐられたり、イベントそのものを楽しむことが何より大事なのかもしれません。そうして家族で思い出を作ることが、体験機会で得た教養や価値観以上に、一番の財産となるのではないでしょうか。

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文・AKI編集・有村実歩イラスト・Ponko

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