涙の祝福に「やっと同じ舞台に立てる」水木春花は親友追いかけファイナルQTへ

水木春花はファーストQT突破を目指す(撮影:福田文平)

涙の祝福に「やっと同じ舞台に立てる」水木春花は親友追いかけファイナルQTへ

11月20日(水) 8:00

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今年からアマチュア資格を放棄しプロとしてマイナビ ネクストヒロインツアーに参戦した水木春花は、1年でツアーを“卒業”する。6度目の受験となったプロテストに合格し、ツアープロとしての道を歩んでいく。



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「このツアーで試合勘をつかむことができました。しかも、プロテストに受かるようなうまい選手たちと戦えて、優勝したいと本気で思いながらラウンドできていた。必死に頑張って、1年間を過ごせました」

ランキング上位者などが出場できる最終戦がラストマッチだった。うれしい合格から2週間ほどだが、「1日もちゃんと休めていない感じでバタバタ。だいぶ実感は湧いてきました」と反響は大きい。最終戦でも『おめでとう!』と何度も声を掛けられ、大会からは花束が贈られた。「いろんなところでお祝いしていただいて『プロになったんだな~』と感じています」と頬もゆるむ。

大手前大出身で、坂田塾の門下生。主宰の坂田信弘氏は今年7月に亡くなったが、長男でプロゴルファーの雅樹氏には報告することができた。「まだお会いはできていないんですけど、電話でご連絡させていただきました。『よかったね~』って言ってくださって。ずっと気にかけてくださっていたので、本当によかったです」と感謝した。

大阪府出身だが、高校は大分高を卒業。九州地区の強化選手として、当時日章学園高に通っていた永嶋花音と出会い、大親友になった。合否がかかる最終プロテストの最終日。カットラインが下がって合格が決まった瞬間、『おめでとう~。いまパターの練習をしているんだけれど、それどころではないわ…』と、下部ステップ・アップ・ツアーの会場にいる永嶋から、涙ながらの電話がかかってきた。

「3年くらい遅れちゃいましたけどやっと同じ舞台に立てる」。21年に合格した永嶋は今季ステップで優勝を飾り、ファイナルQTから出場。水木は「まずはファイナルで会えるように」とファーストQTの突破をプロとしてひとつ目の目標にする。

最終戦が行われた千葉県成田から直接、ファーストQT会場の兵庫県に向かった。「忙しいけれど、これからずっと、忙しいが続くように頑張りたいです」。新天地での戦いはすでに始まっている。(文・笠井あかり)


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