11月20日(水) 17:00
第29回PFFスカラシップ作品『恋脳Experiment』(読み:れんのうエクスペリメント)が、2025年2月14日(金) より東京・新宿シネマカリテほか全国の劇場で順次公開される。
本作では、幼少期から思春期、大人になるまでのひとりの女性の恋愛経験を通し、人生で直面するさまざまな“呪い”をコミカルかつ辛辣にあぶり出していく。幼い頃からおままごとや絵本に囲まれ、素敵な異性との出会いに憧れてきた主人公・山田仕草役は、2024年ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門出品で話題となった映画『HAPPYEND』に出演した祷キララ、大学時代の仕草の恋人・佐伯翔太役は、劇場ロングラン上映となったヒット作『アルプススタンドのはしの方』での演技が各方面から高く評価された平井亜門、社会人になった仕草を優しくフォローする恋人・金子エイジ役は、カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞受賞をした映画『ナミビアの砂漠』のほか、ドラマ『不適切にもほどがある!』などに出演した中島歩が演じる。
監督を務めたのは、2021年、東京芸術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の修了作品として制作した短編『Journey to the 母性の目覚め』が「第43回ぴあフィルムフェスティバル」のPFFアワード2021で審査員特別賞を受賞した岡田詩歌。その後、橋口亮輔監督や荻上直子監督、李相日監督、石井裕也監督などを世に送り出してきたPFFスカラシップの対象者に選出され、本作で実写長編デビューを果たした。これまでも女性性やジェンダーをテーマにした作品を多く手がけ、本作では「恋愛にまつわる強迫観念」をテーマに脚本(共同)も務めた。
併せて公開された予告映像では、幼い頃から人形遊びや絵本から素敵な王子様に憧れ、「恋をしたら、可愛くなれる」と聞いてわくわくする仕草の姿を通し、いつしか「恋を、しなければ」という“呪い”にかけられていく様子が冒頭でほのめかされる。しかし仕草が大学生になり、社会人になって体験する恋愛は思っていたものとはどこか違っていた……。「恋をして可愛くなりたい」と願い、求めていた「可愛いね」という言葉を浴びながら、仕草は自分自身にかけられた“呪い“と向き合っていく。
同じく公開となった場面写真には、付き合い始めた恋人・金子と初めてのハイキングに出かけて笑みを浮かべる幸せそうな仕草の姿や、ふたりの視線が交わらず、別々のことを考えているような様子が印象的なカットのほか、仕草が楽しそうに恋愛を始める様子も収められている。
■祷キララ コメント
恋愛しなくても、別に生きていけるとは思うけど。けど……、岡田監督と「けど……、」の後を探して、恋愛賛美と恋愛批判のその間の茨の道を、もがいたり胸を張ったりしながら歩き続けました。たどり着いたこの映画のアンサーが、誰かの一歩に寄り添えますように。
■平井亜門 コメント
沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり。
世間一般の幸福が全ての人に当てはまる訳ではない、そんな当たり前な事を改めて考えるキッカケになりました。
小難しく考えず、いろいろな男にたくさん笑ってイライラしながらこの映画を楽しんでくれたら幸いです。
■中島歩 コメント
自分はこんなに笑ってるのに隣の人はなんか全然笑ってないじゃんみたいな、そんな各々の考え方が露わになるような作品かと思いますので、ぜひとも映画館でご覧ください。
■岡田詩歌監督 コメント
この映画の軸は、「恋愛の呪い」ですが、性別とか立場とか年齢とか関係なく、誰もが何かしらの呪いにかかっているんじゃないかなと常々思っています。いろんな人がいて成り立っているこの社会で、みんなお互いに程よくどうでもよく、程よく関心があって、呪いに縛られてても頑張って打開したりお互いに寄り添えたらいいよね、と思いながら映画を作りました。楽しんで頂けましたら幸いです。
『恋脳Experiment』予告映像
<作品情報>
映画『恋脳Experiment』
2025年2月14日(金) 公開
公式サイト:
https://rennou-experiment.com/
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