11月20日(水) 4:30
Uber Eatsの利用頻度が高い世帯の収入は、平均よりも高いと推測できます。なぜなら、Uber Eatsのメニュー料金は店頭よりも高く設定される傾向があるためです。
例えば、あるファストフード店は、店頭では480円から提供しているハンバーガーを、Uber Eatsでは650円で販売しています。割合にして約35%の上乗せです。
これは、店がUber Eatsに払う手数料を補うための措置と考えられます。手数料は最大35%で、上乗せの金額もこれに対応していると推測できるでしょう。
以上を鑑みて、Uber Eatsを一般よりも多く利用していることは、この差額をカバーできる経済的余裕の裏付けとも解釈できます。
Uber Eatsの利用回数と世帯の収入には一定の相関があると思われますが、必ずしも「利用回数が多い=高収入」とは限りません。
例えば、収入は平均以下でも、食費以外を節約して費用を捻出しているケースも想定されます。また、仕事が忙しく料理を作る時間がとれないなどの理由で、利用回数が一時的に増える場合もあるでしょう。
総務省統計局の2023年の「家計調査/家計収支編 二人以上の世帯」によると、勤労者世帯のうち4人家族の「勤め先収入」の平均は、月62万3174円です。
一方、「食料」支出の平均は月8万9812円、そのうち「外食」費用から「学校給食」への支出を抜いた値で、出前、宅配、持ち帰りも含む「一般外食」は1万5955円となっています。すなわち、月収の約14%が食費に充てられ、そのなかの約18%が外食に使われている計算です。
収入が増加すれば、食費に使える金額も増え、料金が高い傾向にあるUber Eatsもより多く利用できます。したがって、「Uber Eatsを頻繁に利用している4人家族」の月収は、平均(62万3174円)以上と推測できるでしょう。
ただし、クーポンを利用したり、価格が低いメニューを選んだりすれば、費用をおさえることも可能です。方法次第では平均外食費を下回る可能性もあるでしょう。
Uber Eatsを頻繁に利用できる世帯は、平均よりも高い収入を得ている可能性があります。Uber Eatsのメニュー料金は店頭よりも高く設定されやすいことから、差額をカバーできる経済的余裕があると考えられるためです。
例えば、勤労者世帯かつ4人家族の平均勤め先収入は月62万3174円であるため、「Uber Eatsを頻繁に利用している4人家族」の場合は、この金額を上回る月収を得ていると推測できます。
一方、収入は平均以下でも、食費以外を節約して費用を捻出しているケースや、クーポンなどを利用してUber Eatsを安く利用しているケースなどもあるでしょう。さらに、平均収入や外食費も、地域の物価などによって変動すると考えられます。したがって、今回ご紹介した内容がすべてのケースに該当するとは限らないことをご承知おきください。
政府統計の総合窓口(e-Stat) 総務省統計局 家計調査/家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2023年 第3-1表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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