【写真】傍聴席で裁判の行方を見守る杉浦(ジェシー)
趣里が主演を務める「モンスター」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第6話が、11月18日に放送された。亮子(趣里)が弁護士として百戦錬磨の手腕を誇る父との法廷闘争へ。その結果を受けての亮子の姿が話題になった。(以下、ネタバレを含みます)
■異色のリーガル・エンターテインメント
本作は、“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う得体のしれないモンスター弁護士・神波亮子(趣里)が主人公。時に法が追いついていない令和ならではのさまざまな問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう、異色のリーガル・エンターテインメントだ。
物事の本質を見抜き、独自の解釈のもと裁判を掻き回す型破りな“モンスター”だからこそ、人間が訳もなく悪意に満ちてしまう、“モンスター”になる瞬間を見逃さず、冷静に事件を解決に導き、周囲の価値観を覆しながら影響を与えていく。
亮子に振り回されることになる東大法学部卒の若手弁護士・杉浦義弘をジェシー(SixTONES)、失踪中の亮子の父・粒来春明を古田新太、亮子と杉浦が所属する法律事務所の所長・大草圭子をYOUが演じる。
■弁護士同士の親子対決に挑む亮子
亮子の依頼人は、アメリカの資産家の娘・サトウエマ(秋元才加)。父・マサル(石橋凌)が日本の岡本プレミアクリニックで高額医療を受けるも効果がなく、それに絶望して他の治療を受けずに亡くなったことへの損害賠償請求と、加えてクリニックの関連会社に200億円、担当看護師に3億円という贈与が発覚し、両者に不当利益の返還を求めることに。
クリニック側の弁護士となった粒来の手の内をよく知る亮子は、治療が適切だったかを証明するのは難しいと考え、多額の遺産を受け取った看護師がマサルをたぶらかしてだまし取ったことを証明しようとした。
亮子が前院長に看護師について聞いたところ、以前も彼女に好意を抱いた患者が遺産を渡したいとするトラブルがあったという。亮子は、マサルの意思能力がなかったのに贈与したという証拠を集め、裁判に挑んだ。
■裁判後の亮子が感情をあらわにする
約28分の裁判シーン。第1話から第4話まで圧倒的存在感だった趣里だが、対峙する古田新太のゾワゾワする存在感に引き付けられた。
これまでと変わらず鋭く切り込んでいく亮子は、マサルが日本に来る前に軽度の認知症だったとする診断書を提示。それで勝ったかと思いきや、粒来がクリニックに入院中だったマサルの映像を新たに提出。自身の認知症を自覚したマサルがクリニックの理念にほれ込み、財産を“投資”すると語っていた。
マサルは娘に遺産のすべてを渡さずとも「彼女には新たな価値を生み出す力と、無限の可能性があり、私はただ彼女を信頼するだけでいい」とも言っていた。この動画に映るマサルを見て「パパよ」と涙ながらに亮子に語り掛けたエマ。変わってしまったと思っていたが、変わってなどなく、最後まで信念を貫いた尊敬すべき父だったのだ。
エマが裁判を取り下げたことにより終了。エマに「亮子のパパもすてきね」と言われ、本心が読めないようななんともいえない表情をしていた亮子。事務所に戻って席につくなり、くしゃみをしたかと思うと、咳き込み、そのまま「うぇ~ん」と大号泣した。
圭子が「子どもか」とツッコんだ泣き方。これまでゲームのように法廷に挑んできた亮子だが、父は幼いときのオセロゲームのように最後の最後にひっくり返した。弁護士としても変わらない力関係。一枚どころか何枚も上手(うわて)だった父への悔しさ。それだけではない複雑な思いもあるかもしれない。
SNSにも「泣くと思わずびっくり」「子どもみたいに泣く神波先生が切なくてでも可愛かったわ」「あんなにも感情あらわに」「いろんな感情渦巻いてそう」「感情が爆発してる」といった声が。一方で、まだ粒来が失踪した理由、怪しげなコンサル会社とのつながりの謎が残っている。クライマックスへ向かう中、それが明かされていくのか。「またリベンジできるよね」と視聴者の期待も高まっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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