古江彩佳とのベアトロフィー争いは「実はきのう知った(笑)」ユ・ヘランってこんな選手

古江彩佳とタイトルを争うユ・ヘラン。さて勝負の行方は?(撮影:南しずか)

古江彩佳とのベアトロフィー争いは「実はきのう知った(笑)」ユ・ヘランってこんな選手

11月19日(火) 14:00

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<CMEグループ・ツアー選手権事前情報◇18日◇ティブロンGC(米フロリダ州)◇6700ヤード・パー72>

今季最終戦は優勝賞金400万ドル(約6億1800万円)というビッグトーナメントだが、ここで賞レース争いも決着する。年間平均ストローク1位の選手に贈られる『ベアトロフィー』では古江彩佳が僅差で2番手につけており、逆転での日本勢初快挙へ挑んでいく。



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その争いでトップを走るのがユ・ヘラン(韓国)だ。2001年3月生まれで、日本でいうところの“プラチナ世代”にあたる。22年の最終予選会(Qシリーズ)をトップ通過し、勝みなみ、西村優菜とは同期。23年の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」でルーキー優勝を飾ると、今季もここまでに1勝を挙げている。世界ランキング8位、ポイントランキング2位でトップランカーの仲間入りを果たした。

今季ここまでの平均ストロークは『69.977』で3位。ただ、1位のジーノ・ティティクル(タイ)、2位のネリー・コルダ(米国)は規定ラウンド数に満たないため、受賞の対象から外れている。4位の古江に0.070ストロークのリードをつけ、本命として最終戦に乗り込んだ。

昨年は『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』(新人賞)に輝き、米参戦2年目には名誉ある賞の戴冠目前。ビッグタイトルが目の前にあるが、本人はあっけらかんとしている。というのも、「実はきのう知ったの(笑)。ネリーだと思っていた…。考えてもいなかったし、力強くプレーしたいだけ」。帯同するマネージャーは「ずっと秘密にしていたんだ」と、ニヤリと笑っていた。

トップ10は13回で全体1位。強さの秘訣を聞いてみれば、「ないよ。でも頭をクリアにすることかな。去年はいいスコアで回りたいと考えていたけれど、いまは考えていない」という。

スタッツに無頓着なのかと思えば、 77.08%で全体2位につけるパーオン率やパット数などには注目しているという。賞金ランキングは気にしていないと言いつつも、「銀行口座はちゃんとチェックしているの」とお茶目な一面ものぞかせる。

プレーの目標も「ただ楽しむだけ」と自然体。この無欲さのまま、古江から逃げ切るのか。(文・笠井あかり)


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