映画『市子』の戸田彬弘監督とプロデューサー・深澤知が再タッグを組む新作映画『爽子の衝動(そよこのしょうどう)』の製作が決定した。野島伸司も電撃参戦する。
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チーズfilm代表取締役、劇団チーズtheater主宰を務め、映画監督のみならず脚本家、演出家としても活躍する戸田彬弘。映画では『名前』『13月の女の子』『僕たちは変わらない朝を迎える』『散歩時間〜その日を待ちながら〜』など数多くの作品を手掛け、杉咲花が主演を務めた最新作『市子』では、日本アカデミー賞優秀主演女優賞や釜山国際映画祭コンペティション部門に選出、舞台では『川辺市子のために』がサンモールスタジオ選定賞2015最優秀脚本賞を受賞した。
そんな日本の映画界をけん引する戸田と、『市子』や『散歩時間』でプロデューサーを務め、戸田ととも作品を創り上げてきた深澤知が再びタッグを組み、新作映画を製作することが決定した。作品タイトルは『爽子の衝動(そよこのしょうどう)』。2025年の公開と、映画祭への出品に向けて、いよいよ撮影がスタートした。
改善されない福祉事務所による水際作戦。余儀なく介護を全うする“ヤングケアラー”。拡がる日本の生活保護問題をテーマに、平和という仮面の下に隠された確かな日本の黒い問題と、絶望的な環境での生活を強いられる若者たちに焦点を当てた作品に戸田と深澤が挑む。
制作を手がけるのは、映画、演劇、ジャンルを問わずエンタメ作品の企画・製作、マネジメント業務とマルチに事業を展開し、戸田自らが代表取締役を務めるチーズfilm。さらに、『101回目のプロポーズ』や『プライド』、『アルジャーノンに花束を』をはじめ、数多くのヒット作を世に送り出し、現在に至るまで第一線で活躍を続けている脚本家・野島伸司が電撃参戦する。
主演には、チーズfilmの古澤メイが抜てきされた。脇を固める共演キャストには、“本物俳優主義。”を掲げ、野島自身が総監修を務める俳優養成スクールで、芸能プロダクションや劇団に所属しなくても映像作品への出演チャンスが与えられるポーラスター東京アカデミーの役者たちが起用された。
映画『爽子の衝動』は2025年公開予定。
※戸田彬弘、深澤知、野島伸司のコメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■戸田彬弘
ポーラスターさんと、新たな企画をスタートさせることとなりました。日本の業界には難しく複雑な課題があり、なかなか新人俳優にチャンスは巡ってきません。良い芝居をする者、強い意志を持ち続けている者、魅力的な個性や潜在能力を持った者、そんな方々がまだまだ沢山いらっしゃいます。そういう俳優さんをメインキャストにお迎えし、映画を制作する。そんな素敵な企画が出来るなら、参加する俳優さんには、とんでもなく難しい役柄とテーマにチャレンジして貰いたいと思いました。もちろん、それを撮る僕たちスタッフも相当な覚悟を持って挑まなければいけません。この日本の影にスポットを当てた作品がどう届くのか、楽しみであり、この企画から未来の名俳優が生まれていくことを期待しています。
■深澤知
戸田監督の作品作りにかける情熱、芝居に対する想いが大好きです。その情熱から、また一つ新しい作品が生まれました。きっと、誰かに届くことを信じています。
■野島伸司
私が総合監修をつとめるポーラスターも早いもので来年10周年を迎えます。いまやトップ女優に登り詰めた奈緒やネクストブレイクとして注目されるフラームの志真、スターダストの住友やチーズフィルムの稲田など多くの若手俳優を輩出してきました。最近では製作にも力を注いでおり4本の映画を製作し多くの賞もいただいております。
この度、第5弾映画としてポーラスターで講師も務める戸田彬弘監督とダッグを組みまだ日の目をみない若手役者にこのポーラスターからチャンスを、ブレイクへの近道を与えたいと思っております。私も脚本を読みましたが、今回の戸田監督が作り出すこの作品が現代社会に一石を投じる作品になると期待してます。
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