11月19日(火) 5:10
まずは定年後も働いている人たちがどのくらいいるのかを見てみましょう。総務省が令和5年に公表した結果によると、収入のある仕事をしている人たちの割合は以下の通りです。
●60~64歳:73.0%
●65~69歳:50.8%
●70~74歳:33.5%
●75歳以上:11.0%
60~64歳は約7割も就業しており、65~69歳でも半数の人たちが働いています。60歳以上の就業者数は年々増加しており、2022年では過去最高の就業率を更新しています。
60歳以上におすすめの職種にはどのようなものがあるのでしょうか。一般的に、シニア向けのおすすめの仕事には以下のようなものがあります。
●清掃員
●軽作業スタッフ(シール貼りや仕分け)
●販売員
●飲食店
60歳からでも働きやすい仕事の特徴として「肉体的な負担が少ないこと」「未経験やシニアが歓迎されていること」「資格や経験が活かせること」などがあります。例えば清掃員であれば長年家事をやってきたノウハウを活かせる、レジ打ちなどの販売員であれば適度に体を動かしながら仕事をしていくことが可能です。
また本事例のようにこれまで事務の仕事をしてきたという人であれば、今までのスキルを活かしてデータ入力の仕事やコールセンターといった仕事をしていくこともできます。今までの自分の経験やスキルを使って仕事を探してみるのもいいでしょう。
60歳以上の就業率は増加傾向にありますが、再就職する場合、どのような方法で就業先を探せばいいのか分からないという人もいるでしょう。再就職先を見つける主な方法は次の通りです。
ハローワークには、60歳以上を対象にした生涯現役支援窓口が設置されており、高齢者の再就職支援に力を入れています。ただし、生涯現役支援窓口を設置していないハローワークもありますので、最寄りのハローワークに確認してみるとよいでしょう。
シルバー人材センターとは高齢者に就業の機会を与え働くことで生きがいを得てもらうとともに、地域社会の活性化に貢献する団体です。同センターでの仕事は、就業日数や収入の保証はありませんが、自分の能力や希望に合わせて選択することができます。
定年退職後の60歳以上の求人に強い就職サイトで気軽に仕事を探せます。自分で探さなければいけないという手間はありますが、豊富に求人が掲載されているため自分が希望するぴったりの職種を見つけられる可能性があります。
60歳からでも働きやすい仕事の特徴として「肉体的な負担が少ないこと」「未経験やシニアが歓迎されていること」「資格や経験が活かせること」といったものがあります。そのため、これらの条件を踏まえたうえで仕事を探してみるのも一つの手だといえます。
仕事に対しての希望やこだわりは人それぞれ異なるため、自分が何を一番望んでいるのかを明確にして仕事を見つけていくのがよいでしょう。
総務省 統計トピックス No.138 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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