11月19日(火) 7:35
最終日もスコアを3つ伸ばした山下美夢有が大王製紙エリエールレディスで今季2勝目、ツアー通算13勝目を完全優勝で飾った。今季は勝利数こそ2勝に留まっているが、メルセデス・ランキングは2位。年間トップ10入りは17回を数え、平均ストロークをはじめ、平均パット(パーオンホール)やパーセーブ率、フェアウェイキープ率、リカバリー率など、多くの部門でトップに立つ。海外でも「全米女子プロ」で2位タイ、「パリ五輪」では4位タイの成績を残している。
山下美夢有のインパクトが必見!「背中が丸いから、ショットが曲がりません」連続写真をチェック
誰もがうらやむ安定感はどこからきているのか。プロコーチの南秀樹は、ショットに入るまでのルーティンを挙げる。「山下さんはドライバーからパターまで、いつも決められたルーティンをしてショットに挑んでいます。つまり、コースや状況に惑わされることが少なく、毎回コースが変わるトーナメントで、場所が海外だって苦にせず、自分のゴルフが淡々とできるのだと思います」。
山下のようにルーティンを意識することで、我々一般ゴルファーもミスを軽減できると南。「素振りの回数やアドレスに入るまでの歩数、ワッグルの回数など、自分にとって心地良いルーティンなら、良いリズムで打ちやすくなるわけで、ナイスショットにつなげられます」。
ルーティンを行う中で注意したいのが、スイングでのチェックポイントを意識する順番。「例えば、素振りを2回するとして、1回目の素振りでスイングのチェックポイントを意識しながら、2回目はこれから打つ弾道をイメージしながら振るとします。チェックポイントは、アドレスからバックスイング、切り返し、インパクトとスイングの流れ通りに添って行うのがおすすめです。それにより、ルーティン化しやすくなります。仮にインパクトばかり考えていると、アドレスが疎かになりやすく、忘れてしまうことも。順番を追ってチェックすることで効率的に、結果も出やすくなります」。
自分にとって心地よいルーティンを確立すれば、コースで実力を発揮しやすくなるだろう。
■南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。新宿中央クリニック所属。
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