11月19日(火) 9:20
NSC吉本総合芸能学院は、日本最大規模のお笑い養成所で、「おもしろい人」を育てることを目指した学校です。発声や演技といった基礎から、お笑い業界独自のプログラムである「ネタみせ」を通じて、未経験者でも1年後に芸人として活躍できるようなスキルや礼儀を学びます。
特に、M-1グランプリで活躍するような業界の最前線で活躍する講師陣が熱心に指導を行うため、初心者でも安心してプロの芸人を目指す環境が整っているとされています。
NSC吉本総合芸能学院は、正式な「専門学校」ではなく、吉本興業が運営するお笑いタレント養成所です。芸人やエンターテイナーを目指す人を育成するためのプログラムを提供しています。
一般的な専門学校のように学位や資格は取得できないものの、お笑い芸人やタレントとしてのスキルを磨く場として、多くの人がここで学んでいます。そのため、NSCは学歴としての「専門学校」ではないものの、エンターテインメント業界に進むための実践的な訓練の場と位置づけられているでしょう。
NSC吉本総合芸能学院に入学してお笑いを学ぶためには、入学諸経費や授業料、施設使用料などが必要です。以下の表1にまとめました。
表1
東京・大阪 | 札幌・名古屋・広島・福岡・沖縄 | |
---|---|---|
入学諸経費 | 11万5000円(税込み) | 11万5000円(税込み) |
年間授業料 | 33万円(税込み) | 27万円5000円(税込み) |
年間施設使用料 | 5万5000円(税込み) | なし |
※NSC吉本総合芸能学院「入学案内」を基に筆者が作成
また、出願時には、選考料として5500円が必要になるため、忘れずに用意しましょう。
お笑い芸人の収入は、一般的に「歩合制」であるため、具体的な収入額について言及することは難しいと考えられます。
ただし、トップクラスの芸人になると年収が1000万円を超えることもあり、大成功を収めた場合には、テレビやCM出演、商品プロモーションなどでさらに大きな収入を得られる可能性もあるでしょう。
お笑い芸人としての初期の収入だけでは生活費を賄うのが難しいため、多くの芸人はアルバイトを兼業しているようです。しかし、お笑いの仕事はスケジュールが不規則で、深夜や早朝の仕事や長期間のロケなどもあるため、通常の勤務形態の仕事と両立することは難しい傾向にあるようです。
そのため、芸人が選ぶアルバイトは、シフトに柔軟性がある飲食店や、短期間のイベントスタッフといった仕事が多いようです。シフトが自由に組める職場を選ぶことで、お笑いの仕事に集中しやすくなり、芸人としての活動時間を確保できる可能性があります。
NSC吉本総合芸能学院は、芸人を目指すための養成所であり、専門学校とは異なりますが、実践的なスキルを学ぶには最適な環境だと考えられます。
ただし、芸人としての収入は不安定な傾向があるため、アルバイトを兼業しながら生計を立てることが多いようです。子どもがNSCに通いたいという場合は、こうした現実的な面も踏まえつつ、サポートを考えるとよいでしょう。
NSC吉本総合芸能学院入学案内
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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