「ライオン・キング」の原点にしてはじまりの物語が“超実写版”で描かれる『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開)の大ヒット祈願イベントが11月18日、大阪市浪速区にある難波八阪神社にて開催。本作の超実写プレミアム吹替版でキロス役の声優を務めた渡辺謙が登壇した。
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全世界でメガヒットを記録した『ライオン・キング』(19)の前日譚にあたる本作で描かれるのは、前作で息子シンバを命がけで守ったムファサ王と、その命を奪ったヴィランのスカーの若き日。孤児のムファサは、後にスカーとなるタカと出会い、血のつながりを越えて兄弟の絆で結ばれる。彼らは冷酷な敵ライオンのキロスから群れを守るため、新天地を目指して旅に出るのだが…。
巨大な獅子頭をかたどった獅子殿がトレードマークの難波八阪神社は、その大きな口で勝利を呼び込み、邪気を飲み勝運(商運)を招くと世界中から参拝者が絶えない人気スポット。本作がディズニー作品初参加となる渡辺は、本殿でご祈祷を受け大ヒット祈願を済ませた後、「先月から何度かにわたって収録をして、ちょうど今朝も最終チェックのセリフ直しを終え、大阪へやってきました」と挨拶。
さらに「アニメーションの頃から何作も作られている作品で、もちろん動物がメインの話だけれど、ある意味で人間社会を投影しているような深いメッセージが隠されている。老若男女、そしていつの時代にも通用する心に刺さる作品。だからこそ、その起源はどこにあるのかという作品が今回作られたと思っています」と本作の魅力をアピール。
また、「いままでの作品をご覧になった方々は、最後ムファサとスカーがどういう結末になるのか分かりながら、このプロセスを一緒に体感していく。結末が見えているだけに、非常に切ない話になっています。ディズニー史上最も切ない話というのが、この作品の肝かもしれないですね」と語ると「キロスはただ悪いことを考えているのではなく、社会から疎外されている。苦しみや悩みを背負いながら、守るべきものを守ろうとしている、そんなキャラクターです」と、自身が声を吹きこんだキャラクターについて説明した。
そんな渡辺は、過去にニューヨークで「王様と私」の舞台に出演した際に、本作で音楽を手掛けた作曲家のリン=マニュエル・ミランダと対面したことがあるというエピソードを告白。そして劇中で歌う楽曲「Bye Bye」について「字幕版の声優を演じたマッツ・ミケルセンの想いを汲み取り、ノリの良い曲だけど憎しみを込めるような歌なので、念を込めてネチっと歌いました」と振り返っていた。
文/久保田 和馬
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