11月19日(火) 1:30
総務省統計局の「2023年 家計調査 家計収支編」によると、34歳以下の単身世帯の食料にかかる支出は月約4万円、年間で約50万円です。最近は円安の問題や、不安定な気候などで食料品の価格は上昇しており、食料にかかる支出は増加傾向にあるといわれています。
実際、2022年の同調査では、34歳以下の単身世帯の消費支出のうち、食料が占める金額は年間で約44万円でした。1年間で6万円程度、食料の消費支出が増加しており、物価の上昇を実感できます。
今回のケースでは冷蔵庫にキャベツ・卵・納豆しかないということですが、総務省統計局の「小売物価統計調査(動向編)」によると、2024年9月の東京都区部でのキャベツ1キログラムあたりの小売価格は平均171円です。2024年は前年・平年と比較してもキャベツの値段は高騰傾向にあり、高い時では全国平均相場が200円を超える時もあります。
納豆の1パック(50グラム×3もしくは45グラム×3)あたりにおける2024年9月の東京都区部での小売価格は97円です。納豆は原料が大豆であり、3大栄養素のひとつであるタンパク質が摂取できます。
また、卵1パック10個あたりにおける2024年9月の東京都区部での小売価格は274円です。卵は完全栄養食とも呼ばれるほど、さまざまな栄養素が摂取できる食品です。完全栄養食とは、人が健康を維持するために必要な栄養素をバランスよく含んでいる食品を指します。
納豆や卵は栄養価が高い食品ではありますが、同じ食品ばかりでは栄養バランスに偏りが生じます。また、同じものばかり食べていると飽きがきて食事を楽しめなくなるかもしれません。
食費をおさえつつ、必要な栄養素を摂取し、食事を楽しむためにはそのときどきで安い・お得な食品を購入するのが有効です。また、節約しつつ、バランスよく栄養を摂取するためには自炊もおすすめです。買い物に行き、その時に安くなっている食品を購入し、冷蔵・冷凍保存できるものを作り、お弁当などにも活用すればさらに食費を節約できます。余った食材も下ごしらえしたうえで保存すれば、無駄なく活用できるでしょう。
また、買い物をする際はコンビニエンスストアを利用せず、スーパーマーケットを利用するのも節約には効果的です。スーパーではタイムセールや、決まった曜日に特売品を販売するお店もあるため、うまく活用すれば支出をおさえられます。
総務省統計局の「2023年 家計調査 家計収支編」によると、34歳以下の単身世帯の年間消費支出のうち、食料品が占める金額は年間で約50万円です。日々の節約のため、食料品にかかる支出を切り詰める方もいるかもしれません。食料品に関わる支出をおさえるためには、そのときどきで安くなっている食品を買い、冷凍保存や作り置きなどをしておくことがおすすめです。
節約を意識しすぎて、食事をおろそかにしてしまうと体を壊すリスクがあります。体を壊すと医療費などで余分な出費が生じる可能性があるため、本末転倒になりかねません。節約と健康のバランスを意識した生活を送りましょう。
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2023年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号2 男女、年齢階級別、<品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額 表番号10 男女、年齢階級別
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2022年 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額 表番号10 男女、年齢階級別
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 小売物価統計調査(動向編) 2024年10月 統計表2 主要品目の東京都区部小売価格【2023年10月~2024年10月】 「1101 まぐろ」~「9183 切り花(バラ)」、「1001 うるち米(単一原料米,「コシヒカリ」)」~「2183 学校給食(中学校)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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