【写真】女らんまの華麗な足蹴りを顔にくらう九能
高橋留美子原作の完全新作テレビアニメ「らんま1/2」(毎週土曜深夜0:55-ほか、日本テレビ系/放送直後よりNetflixにて独占配信)の第3話が10月19日に放送された。女らんまに一目ぼれした九能から追いかけ回されてうんざりする乱馬。一方、あかねは東風先生への報われない片思いに胸を痛める。そんなあかねに乱馬がかけた一言に、視聴者から「かっこいい」という声が続出した。(以降、ネタバレを含みます)
■「らんま1/2」
原作は、1987年から1996年まで「週刊少年サンデー」(小学館)で連載されていた高橋留美子による同名漫画。水をかぶると女の子になってしまう呪いをかけられた早乙女乱馬と、その許婚・天道あかねが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディだ。
最初のTVアニメが1989年から1992年にかけて放送。劇場版アニメやOVAも制作されたほか、2011年に日本テレビで賀来賢人、新垣結衣、夏菜で実写ドラマ化された。そんな「らんま1/2」が約32年ぶりに完全新作アニメ化。「呪術廻戦」や「チェンソーマン」などの人気アニメを手がけたMAPPAが制作を務める。
■九能&なびきの夫婦漫才のような掛け合いが話題に
あかね(CV:日高のり子)と乱馬(CV:山口勝平)が、親が決めた許婚の仲だと知り、乱馬に勝負を挑んだ九能。しかし、女の姿になったらんま(CV:林原めぐみ)に一目ぼれしてしまった。その正体が乱馬とは知らず、九能は「愛くるしいおさげの女に」とらんまへのプレゼントをなびき(CV:高山みなみ)に託す。第3話で話題を集めたのは、そんな二人の息の合ったかけ合いだ。
九能がらんまに惚れているとわかるや否や、自宅での無防備ならんまの写真を5枚1組3000円で売りつけるなびき。即決購入した九能だが、そもそも彼はあかねに思いを寄せていたはず。それなのにあっさり乗り換えたと思いきや、九能はタイプの異なる二人の間で揺れていた。
しかし、「二股掛けようっての?」というなびきの言葉は否定。「両方と要領よく付き合いたいと思う真心に偽りはないっ!」と堂々宣言するが、それを世間では二股という。そんな九能に怒るどころか、あかねの写真も売りつけるちゃっかりしたなびきだった。
さらに、なびきは「プレゼントだったら、乱馬くんに手渡した方が確実に早いわよ」と九能を焚きつけたり、「あの女の子はね、体も心もみ〜んな乱馬くんのものなの」と言ったりするなど話をややこしくする。その言葉で乱馬があかねとらんまに二股を掛けていると勘違いし、自分のことは棚に上げて「この女の敵!」と乱馬に攻撃を仕掛ける九能。
今の状況を面白がっているなびきと、そんな彼女の言動に振り回されっぱなしの九能に視聴者からは「九能先輩サイテーwww」「なびき、ややこしくする天才」「なびきちゃんと九能先輩の絡みよかった~!!!!!」「夫婦漫才みたい」という声が上がっていた。
■あかねが惚れ込んだ東風先生の魅力が爆発!
剣道部の主将で風林館高校最強の男と謳われる九能を一撃で倒した乱馬。しかし、そのデリカシーのない言葉に怒ったあかねにやられて負傷し、骨つぎの東風先生(CV:森川智之)の治療を受けることに。東風に思いを寄せるあかねはしおらしく振る舞う。だが、乱馬の怪我の状態からすぐにあかねがやったことを見抜く東風。彼はかなり名医で、乱馬の痛みもすぐに取り除くのだった。
その帰り際、乱馬は東風からあかねについて「優しい子だよ」と言われ、「どこが!」と否定するが、「すぐにわかるよ」と腰のあたりをポンと軽く叩かれる。すると家までの道中に突然、腰が抜けて尻もちをついてしまう乱馬。実はあのとき、東風は乱馬の腰に細工を仕掛けていたのだ。
そんな乱馬をあかねはおぶって帰ろうとするが、乱馬が「男がそんな恥ずかしいこと」と言うことを聞かないため、仕方なく水をかけて女の子に。そして、「女同士ならいいわね」とらんまを背負い、家まで連れて帰った。乱馬の余計な一言が多いため、何かと突っかかる物言いをしてしまうあかねだが、本当は心根の優しい子。東風はそのことに乱馬が気づくきっかけを与えた。何でもお見通しで、のほほんとして見えるけど実は凄腕の医者。あかねが惚れるのも納得だ。
■思わず視聴者の初恋が再燃した乱馬の一言とは?
けれど、そんな東風には他に思い人がいた。ある日、あかねと学校から帰る途中にパンダの姿で掃き掃除をしている父の玄馬(CV:チョー)と遭遇した乱馬。玄馬はバイトを始め、その勤務先が東風の働く小乃接骨院だった。
あかねと乱馬が東風にお茶をご馳走になっていると、接骨院に一本の電話が入り、しばらく経って天道家の長女・かすみ(CV:井上喜久子)がやってくる。すると、突然しどろもどろになり、玄馬と間違えて人体模型に話しかけたり、医師としての腕がガクッと落ちたりと様子が明らかにおかしい東風。実は東風が思いを寄せていたのは、あかねの姉であるかすみだった。
その事実にとっくの間に気づいていたあかね。「東風先生っていっつも面白い方ね」と耳打ちしてきたかすみに、「お姉ちゃんがいないときは違うんだけどな」と返すあかねの悲しそうな笑顔が切ない。
乱馬は、そんなあかねのストレス解消に付き合うことに。道場で手合わせしている途中、乱馬から「お前さ、そんなに怒ってばっかいて疲れねえか?」と聞かれ、あかねはムッとした様子で「余計なお世話よ!」と答える。だが、「だけど、おめえ笑うとかわいいよ」と笑顔で不意打ちをくらい、あかねは思わず顔を赤らめるのだった。
今から約32年前にもTVアニメで放送されていた「らんま1/2」。当時、子供だった視聴者の中には乱馬に初恋を奪われたという人も多いだろう。そんな初恋が今回のエピソードで再燃した視聴者も多く、「『笑うとかわいいよ』きました!」「やっぱり勝平さんの乱馬大好きだぁぁ」「キュンキュンしすぎて死んだ」「私たちが子供の頃早乙女乱馬が初恋キャラだったように、今度は今の子供たちの初恋キャラになって欲しい」と大興奮の様子だった。
※日高のり子の高は、正しくは「はしごだか」
■文/苫とり子
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