【写真】まひる(吉川愛)は虎之介(望月歩)を「尊い…」と思うように
清原果耶がヒロインを務めるドラマ「マイダイアリー」(毎週日曜夜10:15-11:09、テレビ朝日系)の第4話が11月17日に放送された。今回は、優希(清原)の似顔絵をひそかに描いていた愛莉(見上愛)に焦点が当てられた。(以下、ネタバレを含みます)
■大学生男女5人の等身大の姿を丁寧に紡ぎ出す
同作は、自分と他人との間に見えない距離を感じ、言語化できない悩みを抱える若者たちの等身大の姿を描く、完全オリジナルストーリーのヒューマンドラマ。社会人1年目の主人公・恩村優希(おのむら・ゆき)を清原が演じ、日々の些細な出来事をきっかけに大切な思い出を振り返る構成で、大学時代を共に過ごした仲間との何げない日常とそのつながりをノスタルジックに紡いでいく。
優希の大学時代の仲間として、理学部数学科に大学3年生から編入した徳永広海を佐野勇斗、優希の友だちで同じ教育学部の白石まひるを吉川愛、同じく教育学部の長谷川愛莉を見上愛、商学部の和田虎之介を望月歩が演じる。
■「好き」という感情が分からない愛莉
「そろそろ保証が切れる頃かなと思って」。そんなメモと共に愛莉から送られてきた自分の似顔絵。それを見て優希は、机の引き出しにしまっていた鉛筆画の似顔絵を思い出した。その似顔絵には、「2年保証致します」と書いてあった。その謎がゆっくりと明らかになっていった。
大学3年の10月。優希たちは初恋について語り合っていた中、愛莉だけは「さあ?」とごまかしていた。そんななか、愛莉がこっそり描いていた優希の似顔絵を虎之介が目撃。「好きなの?恩村さんのこと。そういう絵に見えたから」と聞いた虎之介に、愛莉は「“好き”とか、そういう言葉、みんなが知ってる前提で使わないで」と言いながら、優希にはバラさないように頼んだ。
「好き」を理解できない悩み。それで本音を伏せたり、秘密を増やしたりしていた愛莉は、着ぐるみバイトの先輩・和沙(SUMIRE)にふと漏らした。でも「最近、自分の心にいつもいる」と優希を思い出しながら話し、ただそれはみんなが言う好きではないような気がするとも。和沙は「ちゃんと見極めた方がいいと思う。自分にとってその人がどういう好きなのか。2人だけの時間、大事にして。好きってさ、磁石みたいなものだから。かみ合えば強く引き合うけど、向ける方向間違えたらすべて崩しちゃうかもしれないっていうか」とアドバイスした。
■保証が切れた愛莉の思いは…
その後、優希が部屋に来ることになり、“見極めよう”としたが分からなかったという愛莉。ただ、「私、やっぱりその子の似顔絵を描いて、見せたい、渡したいって思ってたんだなって。でも、その勇気がなかったんだなぁって」気付いたと和沙に打ち明けた。
その日、偶然にもバイト先の遊園地に優希と広海が来ることになっていた。和沙は似顔絵を描きに行こうと誘った。優希たちには着ぐるみのバイトをしていることを伝えていない愛莉は、着ぐるみのままで優希の絵を描いて渡した。
その絵の隅にあった「2年保証致します」は、和沙が書いたもの。「2年たっても、あの子が心に残っていたら、あなたは私にとって大事な人なんだよって伝えてあげな。今度は色付きで書いてあげてさ。2年もあれば、それくらいの心の準備できるっしょ」と和沙。
無事に似顔絵を渡せた愛莉は、虎之介に「まだまだ分からない」としつつも「私の優希に対する気持ちは、そっちが言う“好き”とは違うと思う」と告げた。それに対する虎之介の「“好き”って難しい」は、確かにそうなのだ。厳密にどこからというラインはあいまいで、1人1人、好きという気持ちは違うだろうし、1つの種類でもないだろう。また、その度合いを測ったり、比べたりもナンセンスだ。
2年たって愛莉は優希に「大事な人」と伝えた。それが恋愛なのか友情なのかは、はっきりとは示されずに余韻を残した。本作の行間を読む楽しさがまた広がった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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