前回からの続き。私はアカネ。2年前に元夫のハルキと離婚して、今はシングルマザーとして日々奮闘しています。元々子ども好きだったハルキはいまだにサクラコのことを気にかけていて、やたらと会いたがっています。しかし私がそれを拒否しているので、今度はビデオ通話を提案してきました。今ではそれが日課に。サクラコは喜んでいるのですが、私はできることならあまり関わってほしくありません。私がハルキに対して感じている嫌な思いは、離婚の原因と深い結びつきがあります。
介護が必要になったときのためにと義両親の近くに住んでいたのですが、実際に介護が必要な時期になると、ハルキは介護やお手伝いをほとんど私任せにしてきました。
ただえさえ、仕事と育児の両立は大変です。そのうえ「介護もお願い」というのは納得いきませんでした。
当時は毎日のようにケンカしていました。そして、「もう無理だ」と思った私は離婚を切り出したのでした。もちろん多少揉めはしましたが、結局は離婚が成立。私がサクラコの親権を得ました。こうして夫婦だった私たちは、離婚して別々の生活をはじめることに。そんな背景があるからこそ私は、つい考えてしまうのです。「サクラコを手懐けて、後々の介護要員にしたいのでは」と……。
介護の問題を乗り越えられる夫婦もいるでしょう。けれど私たちは無理でした。
最初は「できることだけ手伝ってほしい」という態度だったのに、いつのまにか「主戦力」として扱ってきたハルキに、愛想が尽きてしまったのです。
サクラコはハルキに懐いています。その姿を見ると、「サクラコに介護の手伝いをさせようとしているのでは」と勘ぐってしまうし、「私たちを捨てて自分の親を選んだようなものなのに、いまさらどうして父親ヅラができるのだろう」と思ってしまいます。
【第3話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ脚本・motte作画・林檎りん編集・塚田萌
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