地球と太陽、誕生のひみつ。地球はいつ、どうやってできたのか?
地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
■現代のサルも進化したら人間になるの?
人間(ヒト)の祖先をさかのぼっていくと、ニホンザルやゴリラなど、サルの仲間にたどりつく。なかでも、いちばんヒトに近いとされるのがチンパンジーだ。およそ600万~500万年前に共通の祖先から分かれて、別々の進化の道をたどったと考えられている。
ただし分かれたといっても、突然ヒトとチンパンジーが別々に生まれたわけではない。何千年、何万年という長い時間をかけて、親から子へ、子から孫へと、何世代にもわたる命のバトンが受け継がれていく中で、少しずつ変化をしながら、現在のような姿になったのである。このように時間が経つにつれて、生物の形やしくみが変わっていくことを「進化」という。
最初のヒトは、アフリカにいた、2本足で立って歩いたサルと考えられている。その後、さまざまな環境の変化に合わせて生き抜くうちに、今のような姿になっていった。
では、こうしたヒトの進化の道のりを、現在、生きているサルたちがいずれたどるのかというと、それは不可能とされている。
たとえば、可能性は非常に低いものの、今後、サルがヒトのように進化したとしても、そこにいるのはヒトに似ているだけの存在に過ぎない。ヒトが歩んだ歴史とまったく同じ道筋を、ほかの生き物がたどることはありえないのだ。
ちなみに、近年の調査によると、ヒトとチンパンジーが別々の進化をたどるようになった分岐点は、これまで考えられていた時期よりも100万年以上さかのぼる可能性が出てきている。
2002年、フランスの研究チームがアフリカ中部のチャドという地域で発掘した猿人の骨の化石が、今から600万~700万年前のものであることが判明したからで、現在、さらなる調査に注目が集まっている。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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