11月18日(月) 5:40
株式会社タンタカが2021年に実施したアンケート調査の結果によると、誰かに一度でもお金を貸したことがある人のうち、最も多かった年代は「30代」の36.8%で、次が「40代」「20代」ということです。比較的若い世代の方が、お金を貸した経験のある人が多いようです。
貸した相手については「友人」が最も多い47.4%と半数近くを占めており、「家族」「彼氏・彼女」「勤め先の同僚」と続きます。家族にお金を貸したことがある人は3割近くいるようです。
お金を貸した理由を回答が多かった順に並べると、次の通りです。
●飲食代
●欲しいものを買うため、その他
●趣味、旅行、レジャー
●冠婚葬祭
●ギャンブル
●教育費、クレジットカードの支払い
●税金の支払い
●携帯電話料金の支払い
最も多かった「飲食代」は「一緒に食事をした際に相手のお金が足りず、その場で貸した」というケースが多いのかもしれません。
同調査によると、貸したお金の金額は表1のようになっています。
表1
金額 | 割合 |
---|---|
5000円未満 | 13.4% |
5000~1万円未満 | 15.2% |
1万~3万円未満 | 18.4% |
3万~5万円未満 | 11.8% |
5万~10万円未満 | 13.2% |
10万~20万円未満 | 11.4% |
20万~30万円未満 | 4.0% |
30万~40万円未満 | 2.6% |
40万~50万円未満 | 1.4% |
50万~60万円未満 | 2.2% |
60万~100万円未満 | 1.6% |
100万円以上 | 4.8% |
出典:株式会社タンタカ「誰かにお金を貸した経験がある方500人に調査」を基に筆者作成
最も多かったのは「1万~3万円未満」の18.4%で、「5000~1万円未満」「5000円未満」と続きます。高額なお金を貸したことがある人の割合は少なくなりますが、「100万円以上」という人は4.8%もいることが分かりました。
同調査では、貸したお金が「全額返済された」と回答している人が71.4%で、3割近くの人が「一部だけ返済された」「全額返済されていない」と答えています。
貸したお金が返ってこないことが原因でトラブルになる可能性もあるため、人にお金を貸す際には借用書を作成しておくことがおすすめです。借用書があれば、法的トラブルに発展した際に役に立つでしょう。
ただし、友人と一緒に食事をした際に相手の手持ちがなくて数千円貸した程度では、借用書を作成するケースは少ないかもしれません。その場合であっても、いつ返済してもらえるのかをしっかり確認しておきましょう。
今回の事例では「友人が友達に10万円貸したと言っている」ということなので、借用書を作成しておくべき金額であると考えてもよいかもしれません。
借用書に最低限書いておきたいことは、以下の通りです。
●誰が誰に貸すのか
●いくら貸すのか
●「あげたもの」ではなく「貸したもの」であるということ
●いつまでに返済するのか
●どのように返済するのか
住所・契約日・署名・押印を忘れないようにしましょう。
また、後になってから貸した相手が借用書のことを「知らない」と言い出さないか心配な場合は、公正証書にしておくと安心です。
「人にお金を貸した」という話は、経験がない人にとっては驚く内容かもしれません。しかし実際には、アンケートに答えた500人のうち、特に30代や40代の人はお金を人に貸した経験のある人がそれぞれ30%前後いることが分かっています。
貸した金額については「1万~3万円未満」と回答した人が最も多くなっていますが、今回の事例と同じように「10万~20万円未満」という人も10%以上いるようです。
「貸したお金が返ってこない」など、お金の貸し借りでトラブルになることもあるため、お金を貸す際にはなるべく借用書を作成しておくことをおすすめします。
株式会社タンタカ TanTaka Money 誰かにお金を貸した経験がある方500人に調査【28.6%が全額返済してくれなかった】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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