自分自身を楽にしてくれる!【整理収納アドバイザー伝授】使う自分視点で考える本当に使いやすい収納とは
収納の悩みを元に開発されたさまざまな収納グッズが数多く販売されていますが、それでもなお、収納のお悩みを持つ方が多いと感じます。そんなときはモノから入るのではなく、それを使う自分視点でモノの整理と収納を考えていくことで、お悩みを解決するヒントが見えてきます。今回は自身の負担が軽くなる、収納の整え方をご紹介します。
こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロの佐々木弓子です。
現在の仕事をはじめる前までは、収納グッズを買い漁ってきれいに揃えただけで満足したり、人のまねをして収納してみたものの何かしっくりこない……など、さまざまモヤモヤをたくさん経験してきました。
いくらおしゃれで見た目がよくても、その収納が自分の動作や使い心地に合わないと、よい収納とは言えませんよね。
今回は、自分自身が本当に使いやすい収納を作るポイントをお伝えしていきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
収納する前に考えてみよう!
どんな収納が好きですか?
ヘラステラス
モノを出し入れする、特に「モノをしまうときの動作」を思い浮かべてみてください。
きっちりひと枠ずつ指定席を作って収納したいのか、ざっくり大きめの枠に放り込みたいのか、引き出しに入れる、オープン収納等々……イメージはありますでしょうか?
“出して戻す”をやってみる、さらには実際に使ってみてしっくりこないならば変える。この体験をしてみると、自分の求める収納が見えてきます。
ちなみに私は、中はざっくり放り込んでも、閉めてしまえば見た目はスッキリ! が好きなタイプです。
どんな見た目が好きですか?
部屋の景色などの見た目に好きやこだわりはありますか? 部屋だけでなく収納もぜひ、自分の好きやこだわりを持って選んでいただきたいです。
選ぶときは必ず、自分がそこで過ごし、使うイメージをしてください。よさそうだから・流行りだから・安いから……などは危険! 何を隠そう、かつての私です(笑)。
グッズから入るのではなく、自分が使っていくイメージをすることが大事です。すでにお気に入りを持っているのに気がついていないパターンもありますので、好きを意識してみてください。
見た目と使い勝手のバランスは?
見た目はスッキリさせたいけれど、きれいに収納しすぎて逆に使い勝手が悪くなってしまうのは辛いだけです。
反対に、使い勝手は最高だけれど、モノがたくさん出ているので部屋の景色が雑多になって掃除も大変……というのも、ストレスの原因となります。
自分にとっての優先順位を決めて、見た目と使い勝手のバランスをとることで、自分に合った収納が完成します。固定概念は取り払い、自分はどうしたいのか、どのよう状態が心地よく使えるのかを意識して取り組んでみてください。
【実例】使いやすい収納を作るポイント
扉のある収納の中
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扉を閉めてしまえば見た目がスッキリする収納スペースならば、開けたときにすぐに何が入っているのかわかる状態にしましょう。
最近は、扉を開けたら白いケースが壁のように埋め尽くされている収納をよく見ます。自分の好みであれば多少がんばれるかと思いますが、使う人によってはハードルの高い収納になってしまい、モノが元の場所に戻りづらくなります。
ケースを入れるならば、棚板の高さの半分くらい高さのモノに変えることでケースを引き出さなくても手が入り、モノの出し入れが簡単になりますよ。また、ケースがなくてもよいモノはそのまま収納するほうが収納力アップ、動作がラクな場合もあります。
引き出しに入れる場合、棚板の高さに合わせて入れることでスペースを有効に使うことができます。ただ、“引き出す”という手間がかかるので、使用頻度の高くないモノを収納することをオススメします。
オープン棚の収納
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オープンな棚収納の場合は丸見えとなりますので、収納アイテムの見た目や色数なども配慮し、自分の好きを取り入れることをオススメします。
使用頻度の高いモノやお子様のモノを収納するときは、より浅めの引き出しや引き出さなくても手が入るケースやカゴが向いています。書類や本なども使用頻度が高いモノはすぐに掴めるよう、ブックエンドや立ち上がりのないファイルボックスを使うことでスムーズに出し入れできますよ。
反対に使用頻度の低いモノや見せたくないものは、深めのカゴや高さのあるファイルボックスを使うことで、見た目もスッキリして部屋の印象もよくなります。
棚の一部に余白スペースを作り、お気に入りを飾るのもいいですね。
収納グッズ選び
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扉の中など見えない所は使い勝手重視で、軽い・滑りがいい・引っかかりがない・ハンドルつきなど、使っていてストレスがないモノを選びましょう。
収納グッズを選ぶ基本としては、限りなく四角いケースだとスペースを有効に活用できるのですが、オープンな箇所では見えても大丈夫なグッズ、丸いカゴやビンなど、自分の“好き”を取り入れてインテリアとしても楽しんでいただきたいです。
また、収納グッズにも飽きが来るのは当然のこと。気分が上がらない場合はチェンジしてもOK! インテリアと同じで収納も自由です。
わかりやすくグループ分け
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モノを収納するときは、一緒に使うモノや似たようなモノをグループに分けて収納しましょう。自分や家族とってわかりやすいグループ分けにすればOK!
使う場所の近くに使いやすい状態で収納することが、一番うまくいきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 話題になっている収納も、自分自身に合うかはまた別問題。自分自身が楽になる収納方法を見つけるためには、自身が求めているインテリアとしての好みや、楽に感じるポイントを押さえておくことが大切です。
また、使いやすい収納を作るためには、使っていないモノを取り除く「整理活動」も必須となります。その後、自分にとって重要なモノ、使うモノだけを使いやすい状態に収納することで自分を助ける収納となります。
見えるところと見えない所はメリハリ収納でOK! 完璧でなくてよいのです。そのモノを使う自分にとって、心地のよい収納と自分的に映える景色を目指してくださいね。