進研ゼミ編集室のリアル受験生保護者による長女の大学受験ドキュメント。
どんなに判定が悪くても、第一志望大への思いは揺るがなかった娘。
そんな彼女が、一度だけ弱気になったことがあるようで……。
E判定が出ても、「次はなんとかなるでしょ〜」と謎のポジティブさを見せていた娘。
とはいえ、やはり悪い結果が続くと、じわじわと心がむしばまれていったようです。
第一志望大への強い気持ちが、一度だけ揺らいだことがありました。
「志望大、変えようかな……」と弱気になった娘が挙げた大学は、思いもよらなかったところばかり。寒いのがニガテなのに大雪が降ることの多いエリア、縁もゆかりもないエリア、急に候補に出てきた女子大、ランクを下げたつもりでもなかなか手強い大学など、かなりバラエティーに富んだラインナップでしたね。明らかに娘の迷走ぶりが見えました。
急きょ、ダイニングで開催された娘×夫×私の家族会議では、娘の気持ちに寄り添いつつも、遠慮なく本音を伝えました。
「この大学なら一人暮らしはさせられない。家から通える大学を探したら?」と突き放したようなことを言ったり、「この大学に行きたい理由があるわけではないんでしょ?」と核心をついたり、「難度を下げたところで、合格するとは限らないよ」と厳しい言葉をかけたり、「第一志望をあきらめて、後悔することがあるのではないか」と問いかけたりするなど、かなり生々しく本音をやり取りしたと思います。
でも、志望大を変えるのか否かの結論は、娘本人に委ねました。
自分のことだから、自分で選ばないと、覚悟も決まらないと思ったからです。
結果、娘が選んだのは、初志貫徹で第一志望大は変えずに挑戦すること。
私たち夫婦は、娘自身が納得して受験を終えるためにも、彼女が決めた結論を尊重し、全力でサポートすることを改めて決意したのでした。
子どもが自分自身で大きな決断をするのは、負荷も大きいはず。
だからこそ、保護者は子どもの迷いにとことん付き合ってあげることも時には必要。そんなことも感じさせられる出来事でした。
とはいえ、あれこれ言いたくなる中、結論を本人に委ねるのは、親も忍耐力が試されました……。
\ほかのお話はこちら/
どうなる?どうする?娘の大学受験
編集協力/岡聡子