夜に届いた臨時休校のお知らせ。娘が通う小学校で起きた事件/娘はいじめなんてやってない(1)
いじめを苦に屋上から転落したのは、かつて娘をいじめていた加害者だった――。
ある日、紫村俊介という小学6年生の児童が屋上から飛び降りるという事件が発生しました。彼は命こそとりとめましたが、意識不明の重体に。そして現場に残されていた「遺書」からは、4名の児童の名前が出てきたのです。
その一人として名前が上がったのが、クラスメイトの青空茜。彼女の母・翼はいじめへの関与を娘に問いますが、茜はそれを頑として認めません。その態度と、飛び降りた児童が娘をいじめていたという過去を鑑み、母として彼女を信じることにしますが…。
果たしていじめの本当の「加害者」は誰なのか? いじめ問題のタブーに切り込んだセミフィクション『娘はいじめなんてやってない』をお送りします。
※本記事はしろやぎ秋吾著の書籍『娘はいじめなんてやってない』から一部抜粋・編集しました。
※この記事はいじめについての描写があります。フラッシュバック等症状のある方はご留意下さい。
■遺書
著=しろやぎ秋吾/『娘はいじめなんてやってない』
【関連記事】
・
「目を覚まして」屋上から転落する前、息子はいつもと同じに見えた/娘はいじめなんてやってない(5)
・
何があっても娘の味方でいる。娘によるいじめの関与を知らされて/娘はいじめなんてやってない(4)
・
夜に届いた臨時休校のお知らせ。娘が通う小学校で起きた事件/娘はいじめなんてやってない(1)
・
不透明な小5娘の友人関係。「クラスにいじめはない」笑顔で言い切る娘に一安心/娘がいじめをしていました(1)
・
いじめはただの悪ふざけではない!犯罪にあたる行為/新おとめ六法(5)