11月18日(月) 6:10
株式会社モデル百貨が2023年に既婚の男女を対象に実施した「へそくり事情についてのアンケート調査」によると、へそくりの隠し場所として最も多かったものは「銀行口座・証券口座」ということでした。
次に多かったのは「キャッシュレス決済アプリ」で、昔からよく耳にすることがある「タンス」や「本棚」「寝室」などと答えている人も一定数はいるようです。
今回の事例では「ママ友が食器棚に隠していたら夫にバレた」ということですが、特にキッチンに立つことが多い人の場合、食器棚や冷蔵庫をへそくりの隠し場所に選ぶこともあるのでしょう。
そのほか「職場」や「車の中」など、家以外の場所にへそくりを隠しているケースもあるようです。
同調査を基に、へそくりをしている人の割合や金額についても確認してみましょう。「へそくりをしていますか?」という質問に対して「している」と回答した人の割合は、全体の35%ということです。
男性と女性で大きな差はないようですが、20代・40代・50代は男性より女性の方が少しだけへそくりをしている人の割合が多くなっています。
その目的については男性と女性で違いがあり、男性の多くは「趣味・遊興費のため」と答えている一方、女性は「将来のため・老後の備え」と回答している人が多いようです。
へそくりの金額については、全体の平均が155万7197円ですが、女性は男性の2倍以上の金額を貯めていることが分かっています。特に40代は男性と女性の差が大きく、男性が120万4222円なのに対し、女性は219万3774円ということです。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を基に、20~50代の貯蓄額の中央値をご紹介します。年代ごとのへそくりの金額と比較したものを表1にまとめました。
表1
年代 | 貯蓄額(中央値) | へそくりの金額 |
---|---|---|
20代 | 30万円 |
男性:79万2034円
女性:46万8027円 |
30代 | 150万円 |
男性:65万4630円
女性:103万5824円 |
40代 | 220万円 |
男性:120万4222円
女性:219万3774円 |
50代 | 300万円 |
男性:202万617円
女性:207万2176円 |
※筆者作成
貯蓄額にへそくりが含まれているとすると、貯蓄の多くがへそくりという形で貯められたものである可能性があります。
また、これだけの大金を食器棚やタンスに保管しているとすると、配偶者や子どもに見つけられてしまう可能性があるだけでなく、火災や地震・洪水などの災害時に失くしてしまうおそれもあります。そのため、銀行などに預けた方が安心かもしれません。
「へそくりを貯めるために銀行口座を作ると家族に気づかれてしまいそう」というときは、ネット銀行を利用する方法がおすすめです。口座を作ると通帳が見つかって家族に気づかれてしまう心配がありますが、通帳のないネット銀行ならそのリスクは低くなるでしょう。
インターネットで残高を確認できるため、へそくりが増えていく様子を楽しみながら貯めていくのもよいかもしれません。
ネット銀行は管理費や人件費をおさえられる分、金利が高く設定されている場合もあるようです。そのため、貯金には最適な方法といえるでしょう。
へそくりをしている人の割合は、20代・40代・50代において男性より女性の方が多いというアンケート結果が出ており、その金額は200万円を超えている人もいるようです。
食器棚やタンスに隠しておくと家族に見つかる可能性があるだけでなく、災害時に失くしてしまうおそれもあるため、安全とはいえないかもしれません。
家族に見つからないよう、かつ安全にへそくりを貯めるには、ネット銀行を利用する方法がおすすめです。「通帳が見つかってへそくりをしていることがバレた」という心配がないため、安心してへそくりを続けられるでしょう。
株式会社モデル百貨 へそくり事情についての調査(PR TIMES)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降) 各種分類別データ(令和5年) 統計表の番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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