【第1話】から読む。
前回からの続き。私(ユミ)は、夫と娘のサトとの3人暮らしです。サトは現在中学2年生。テニス部に所属し、毎日勉強に部活にと頑張っています。サトは昔から真面目で一本気な子。自分の意思をしっかりと持っているところはとても素敵だなと、親バカながら思っていました。しかしある日「なんでサボっているヤツばっかり褒められるの?」と号泣!話を聞くと、部活友達の「レナちゃん」はいつもサボってばかりなのに、先生や先輩から気に入られているのだとか。サトは不公平さを感じているようでした。あまりにサトが不憫なため、私は学校へ「配慮をお願いしたい」と連絡しようと考えていました。しかし夫は少し厳しい口調で、私に向かって話しかけてきたのです。
夫の言い分はこうです。
「そもそも世の中は理不尽なものであり、真面目な人が必ずしも成功するわけじゃない」
しかし、私は思うのです。それは大人になってからの話。いまは義務教育中です。義務教育中くらい「真面目」を評価してくれてもいいですよね?
でも、夫の言うように……もしかしたら必死で勉強しているかもしれないし、ほかで懸命に自主練習をしているかもしれない。あるいは家庭の事情で部活を休んでいる可能性だってあるのかもしれない。
夫の言葉は本当にその通りでした。サトはレナちゃんのことを非難していましたが、心の中では「羨ましくてたまらない」と思っているのかもしれません。
「こういう気持ちも経験しながら、心を成長させていく過程だから、サトに関しては別にいいんだよ」
と言う夫。では、あとはなにがあるというのでしょうか?
私はサトのためを思って、サトの気持ちを受け止めてあげたくて、同じ目線に立っていました。
しかし夫に完全に否定されてしまいます。
サトが自分と誰かを比べ、その違いに嫉妬したり、苦しんだりすることは成長過程のひとつでしょう。
しかし私が親としてするべきことは「共感」するだけではなかったのです。
サトの言葉だけを鵜呑みにしてしまい、危うく学校にも連絡してしまうところでした。
夫と一緒にもう一度、サトと話し合ってみたいと思います。
【第5話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ脚本・渡辺多絵作画・よしはな編集・石井弥沙
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