11月18日(月) 13:45
「蒸す・つく一体型」の家庭用餅つき機を開発し特許を取得しているみのる産業は、若い世代にも餅つき機を身近に感じてもらい、餅つき文化を日本の食卓に残していくために、スタイリッシュな黒色の餅つき機を11月20日(水)に発売する。
みのる産業は1945年創業の農業機械メーカー。日本初の稲刈り機をはじめ、世に送り出してきた発明品は500機種以上にのぼる。1970年に発売した餅つき機もその一つだ。
当時はもち米をつく機能のみだったところ、同社の創業者である生本實氏が「蒸す・つく」一体型の餅つき機を開発し、特許を取得。初年度から見込の15倍となる3万台を販売し、電気洗濯機以来のヒット商品といわれた。
その後、「餅つき機のみのる」としても知られるようになり、日本を代表する大手家電メーカーからのOEMも手掛け、ピーク時には年間65万台、トータル650万台を製造したという。しかし、核家族化や住宅の狭小化を背景に、収納スペースを取る大型の餅つき機の製造は年々減少していった。
時流にのった3合餅つき機「つき姫」二升、三升用餅つき機は重く、収納スペースを取るため、使用は正月のみという家庭が多い。さらに真空パックの餅も登場し、つきたてのお餅を食べたことのない世代も増加。餅つき文化は身近な存在ではなくなりつつある。
そこで、2015年、創業70周年記念事業の一つとして、二代目代表取締役の生本純一氏が取り組んだのが、核家族が一度に食べきれる3合サイズの餅つき機の開発だ。開発者の杉本氏は「『餅はつきたてが一番おいしい』というと原点に返りました」と話す。
サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」とコラボし、キティ型の3合サイズの餅つき機を開発。人気を集めたものの、他社のキティ型家電の事故を受けて販売中止になってしまう。
その後、コンパクトサイズの餅つき機が欲しいという要望を受け、デザインを変えて登場したのが「つき姫」だ。2017年の発売以来、「蒸す・つく」がわずか25分という時短と、一人でも餅が手軽につける点が中高年の女性を中心に好評を博し、関東地方を中心に、2024年10月末時点で29,400台を販売する。
これまでの大型餅つき機は、親戚や近所の人へ配布するための餅つき機として購入されてきたが、「つき姫」は自分で、あるいは夫婦で食べるために購入する人がほとんどだという。
「つき姫」の発売から8年が経ち、購入者の80%が50代以上と“高齢化”が進む。また、「餅といえば真空パック」という“新常識”が浸透する中、三代目の代表取締役・生本尚久氏は、40代以下の世代にもつきたてのお餅の美味しさを知ってもらい、もっと餅つきを身近なものにしていこうと開発したのが、今回登場した黒色の「つき姫」だ。
近年、30~40代を中心に、黒やグレーを基調としたスタイリッシュなキッチンインテリアが主流になっている。あわせて、“黒家電”の需要も高まっている。
そんななか黒色の「つき姫」は、スタイリッシュで落ち着いた印象がある艶消しのマット加工が施されており、キッチンインテリアにも馴染むオシャレな“黒家電”になっている。また、常にキッチンの一角に置いておけるコンパクトさとデザインで、日頃から手軽に餅つきを行い、つきたての美味しさを堪能できる。
同商品には、「キッチンに常置してもらい、つきたてのおいしいお餅を手軽に楽しんでもらうことで、餅つきを日本の食文化として受け継いでいきたい」という思いが込められているという。
「こう見えて餅つき機です」
3合餅つき機「つき姫」は、現行色のアイボリーホワイト(24,900円)、
ピンク(24,900円)に、新たに追加された黒色のリッチブラック(26,500円)、
リッチブラックと同時期に発売される、同じく艶消しのマット加工を施したリッチホワイト(25,630円)の4色展開。価格はすべて税込みだ。
本体サイズは奥行22㎝、幅21㎝、高さ30㎝、質量は4.3kgで、女性が片手で持ち運びできるサイズとなっている。
「つき姫」でついたお餅はコシが強く、粘りがある。朝ごはんやおやつに、気軽においしいお餅を食べられる生活を手に入れてみては。
つき姫:https://tsukihime.jp/lp
(オガワユウコ)