11月18日(月) 17:45
RYOZO VISIONは、地元・松本の食材にこだわった朝食・昼食・水曜限定でディナーを提供する「農人-note-」を、11月18日(月)にオープンする。
「農人-note-」は、松本市・中町内の女鳥羽川沿にある、築60年の古民家風の建物を改装ている。同店のコンセプトは、「All Day “TONOSAMA” Breakfast」だ。
今回の本格オープンを前に同店は、春より蔵の街として知られる中町の旅館ぬのやの一部を借りて、朝食専門店として運営してきた。
その際、ある外国人客が感動して「OH! This is the tonosama breakfast!!」と口にしたそう。今回のオープンにあたって、「“TONOSAMA” Breakfast」がそのままコンセプトとして採用された。
水曜日の夜のみ楽しめるメニューも登場同店のメニューを紹介していこう。
「和- japanese style-」2,000円(税別)では、肉と魚の主菜、地元野菜の副菜3品、平飼い卵と4種の出汁で作っただし巻き卵、漬物3種のほか、注文後土鍋で炊き上げる信州の米を楽しめる。
「洋-european style-」2,000円(税別)は、季節の果実をたっぷり使ったスパイス香るフレンチトーストや自家製サルシッチャ、季節の野菜のスープ、平飼い卵の卵料理、日替わりタパス2種を提供。
水曜日の夜限定の「Matsumoto tasting course (11品)」10,000円(税別)は、「農人-note-」の料理長で信州料理家の竹下涼氏が、直接今の松本を楽しんでもらうディナーを提供する。なお、同メニューは完全予約制で6名限定だ。
厳選食材の一部をチェック松本の厳選食材の一部を紹介しよう。
松本一本葱は、江戸時代、将軍家の正月料理に使われるほど重宝されていたそう。関東・中京圏には、贈答品として流通していたこともあるのだとか。
松本の食文化を語る上で欠かせない食材といえるだろう。
安曇野放牧豚は、信州を代表する放牧養豚。
北アルプスを望む標高800mの山間を切り拓き、自然環境を活かした育成方法、そして抗生剤やホルモン剤を使わずに育てられた豚肉だ。
また、同店の味噌、醤油などの発酵調味料は、いずれも地元・松本で江戸時代以来続く、蔵から仕入れている。
RYOZO VISIONの代表・猿田伸幸氏は、松本市の長野県松本深志高等学校を卒業後、東京工業大学物理理学科に入学した。卒業後は、在学中からアルバイトで働いていたグローバルダイニングに入社。店長やエリアマネージャーを務め、飲食店の運営やプロデュースを手掛けるRootを創業した。
同氏は、「品数を徹底して絞り込む」「個店展開にこだわる」「独自の数値管理」など、理系出身の強みを活かした独自の飲食店経営手法で活躍。「Fresh Seafood Bistro SARU」、「thalee ling」、この夏オープンの「FRECKLE donuts」といった店を、東京・渋谷区や目黒区といった飲食激戦地で人気店に育て上げた。自身が東京で培ってきた飲食店の成功ノウハウを、故郷の発展のために活かしたい。そんな長年の同氏の夢を実現させるべく、RYOZO VISIONが誕生した。
社名は、松本城を守ったことで知られる市川量造氏に由来している。明治維新によって、松本城は棄却されそうになったところ、市川量造氏は「城がなくなれば松本は骨抜きになる」と訴え、先祖伝来の蔵書を売るなどして、松本城の購入資金を工面。さらに松本城で博覧会を開催し、その入場料などを当てるといったアイデアで、買い戻しを成功させた。こうして国宝・松本城は、現在もその姿を残せている。
同社の「歴史、自然、伝統、文化にエンターテイメントを掛け合わせ、松本の文化を受け継ぎ、発展させる」というビジョンは、まさに150年前に市川量造氏の志から発想を得ているという。
代表・猿田伸幸氏と共に取り組むのが、長野出身で取締役の信州料理家・竹下涼氏だ。松本の高校を卒業後、県内レストラン、ホテル、カフェにて料理人として研鑽を積む。その傍ら、地域の生産者様との交流を重ね、地域の歴史を学びながら、信州の魅力を表現する料理家として一歩を歩み始めた。
この機会に、故郷への想いが込められた「農人-note-」に足を運び、美味しい食事を楽しんでみては。
■農人-note-
住所:長野県松本市中央3-3-5
営業時間:7:00~10:30(LO 9:30)、11:30~15:00(LO 13:30) ※水曜はディナーのみ営業
定休日:木曜日
公式サイト:https://note-matsumoto.jp
(ソルトピーチ)