平野レミさんが息子に「やられた!」重たそうなお弁当箱を返されて「どうしたの? おいしくなかった?」と心配するも実は……

平野レミさんが息子に「やられた!」重たそうなお弁当箱を返されて「どうしたの? おいしくなかった?」と心配するも実は……

平野レミさんが息子に「やられた!」重たそうなお弁当箱を返されて「どうしたの? おいしくなかった?」と心配するも実は……

11月16日(土) 7:31

毎日のお弁当作りに頭を悩ませているママパパは少なくありません。
主婦として料理を作り続けた経験を生かし、料理愛好家としてテレビ・雑誌などで活躍する平野レミさん。

料理愛好家、妻、母、とさまざまな顔を持つレミさんが、2人の息子さんの子育てと料理について綴った エッセイ集『おいしい子育て』(ポプラ社) より一部をお届け。

今回は、「お弁当」にまつわるエピソードです。

毎朝、息子さんたちのお弁当を作っていたレミさん。大変な中にも楽しさを感じていたそうです。
お弁当はバロメーター
幼稚園はお弁当。小学校、中学校は給食だったけど、高校に入るとまたお弁当です。毎朝のことだから、母親にとってはなかなか大変。まず早起きしないといけない。毎日違うものを、と考えると頭が痛くなるし、夏はいたみやすいものを入れないように注意することも必要です。

寝起きの悪い私は、早朝は頭がボーッとしているので、いい考えが浮かびません。前の晩にお弁当のメニューを考えて、下ごしらえするものはして、朝、お弁当を作ります。

週末の土曜日の晩はホッとしたものです。でもそれも長くは続きませんでした。子どもがスポーツをやり始めたので、部活があります。日曜日も夏休みも、お弁当を持って出かけていく。まったく母親って、休むヒマなし。もちろん子どもたちのためにがんばってお弁当を作ります。残さないで食べてきてくれるかどうか、それが楽しみでもあります。

子どもがうちに帰ってきて、お弁当箱を私に渡す。その重さが気がかりです。重たいのは残してきたということだから。食欲は健康のバロメーターなので、たくさん残してきたら、ちょっと気にかけたりします。

(写真提供:レミックス)
幼稚園の年少組のころは、小さなお弁当箱に、きれいな色のものをちょっとずつ組み合わせて、可愛らしく飾って、喜んで食べるように工夫をしました。ちょっと大きくなると「はずかしいからやめて」なんて言います。お弁当は成長のバロメーターでもあります。

次男が「ごめん」と言いながら、重たそうにお弁当箱を返してきたことがありました。「どうしたの? おいしくなかった? おなか痛い?」と心配して受けとると、実は軽い。「あーっ、またやられた!」とひょうきんな息子をにらみながら、内心はホッとする。こんなできごとも、毎朝お弁当を作るエネルギーになっているのかもしれません。
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この続きは、書籍でお楽しみください。
平野レミさん/料理愛好家、シャンソン歌手
料理愛好家、シャンソン歌手。主婦として料理を作り続けた経験を生かし、NHK「平野レミの早わざレシピ! 」などテレビや雑誌などを通じて数々のアイデア料理を発信。また、レミパンやエプロンなどのキッチングッズの開発も手がける。2022年、『おいしい子育て』(ポプラ社)で第9 回料理レシピ本大賞エッセイ賞受賞。エッセイに『家族の味』『エプロン手帖』(以上、ポプラ社)、『ド・レミの子守歌』( 中央公論新社)など、レシピ本に『平野レミのオールスターレシピ』( 主婦の友社)、『平野レミの自炊ごはん』(ダイヤモンド社)など多数。最新刊、自身の人生哲学が詰まった言葉集『私のまんまで生きてきた。』(ポプラ社)好評発売中!

X(旧Twitter):@Remi_Hirano

(写真:レミックス提供構成:マイナビ子育て編集部)
※本記事は、『おいしい子育て』著:平野 レミ、イラスト:和田 誠/ポプラ社より抜粋・再編集して作成しました。

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