初日50位→7位まで急上昇勝みなみが目指す“ご褒美フルコンボ”「ゴルフは何が起こるかわからない」

この腕に時計をつけるためにも勝みなみは奮闘する(撮影:GettyImages)

初日50位→7位まで急上昇勝みなみが目指す“ご褒美フルコンボ”「ゴルフは何が起こるかわからない」

11月17日(日) 11:30

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<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン3日目◇16日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>

来季のシード獲得ボーダーライン上のポイントランク80位で大会を迎えた勝みなみが、2季連続のシード死守のみならず、初優勝も狙える位置まで浮上してきた。



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5バーディ・2ボギーの「67」。そんな好スコアの影に、「開き直り」があった。1番でおはようバーディが来たものの、前半は「ショットの感じが良くない」と嫌な雰囲気も。2番から7番まではパーでしのぐのが精いっぱい。さらに8番ではボギーも来てしまった。

だが、ここで気づきが。「1個しかバーディが来ていなかったから、それを守ろうというゴルフになっていた。8番でゼロに戻ったので、もういくしかない、と。自分が今できることを全力で、と9番で切り替えた」。パー3のティショットが1メートルにつき、バーディをゲット。さらにここから3連続でスコアを伸ばした。

最終18番パー4でも、このポジティブな気持ちが被害を最小限に抑え込んだ。ティショットが左バンカーのアゴに当たり、右の池に飛び込んでしまうトラブルに見舞われたが、4メートルのボギーパットをねじ込んだ。

「下りのスライスで、そこまで入ってなかったから、『入らないだろうな』と思ってました。でも自分の思ったところに打ってダメなら仕方ないと思って打ったら決まってくれて。“ご褒美”が来たなという感じで、すごくうれしかったですね」。開き直りが生んだ“ナイスボギー”だった。

トータル7アンダーは、首位と5打差の7位タイ。優勝争い、シード争いもそうだが、もうひとつ上を狙いたい理由がある。「上位にいったら時計を買うと決めているんです。あまりギラギラしていない、カジュアルにつけられる時計が欲しくて。それを“ご褒美”にしているんです」。その“カットライン”は「3位以内って言ってるけど…5位以内になるかも。ちょっと甘くなっちゃうかも(笑)」。状況は変われど、やはり“ご褒美”は力の源になる。

このまま終わっても、大会後のポイントランクは74位まで上がる見込み。来季のフル出場権はしっかりと手中におさめられる。しかし、最終戦進出のランキング60位以内を目指すなら「単独2位以内」が目安。“5位”に甘んじているわけにはいかない。「かなり厳しいけど、何が起こるかわからないので、ゴルフは」。もちろん優勝なら文句なし。真新しい時計とともに、来週のコースに向かうことはできるか?


<ゴルフ情報ALBA Net>
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