11月17日(日) 3:20
吉野家では、まかない制度が設けられています。勤務の際には商品を70%オフ、テークアウトの持ち帰りも30%オフで購入できるようです。例えば、牛丼のそれぞれのサイズで通常価格とまかない価格の比較をすると、値段は表1の通りです。
表1
牛丼のサイズ | 通常価格(税込み) | まかない価格(70%オフ) |
---|---|---|
小盛 | 465円 | 140円 |
並盛 | 498円 | 150円 |
アタマの大盛 | 630円 | 189円 |
大盛 | 696円 | 209円 |
特盛 | 872円 | 262円 |
超特盛 | 993円 | 298円 |
※筆者作成
表1より、通常価格とまかないの価格を比べると大幅に1食分の食費をおさえられることが分かります。
吉野家は牛丼をメインにした飲食チェーンなので、勤務中の食事として事例のように牛丼を選択する方も多いでしょう。吉野家が公表しているデータによると、牛丼(並盛)の栄養成分は以下の通りです。
・熱量:633カロリー
・たんぱく質:19.6グラム
・脂質:23.6グラム
・炭水化物:88.2グラム
・食塩相当量:2.5グラム
牛丼には人間の体のエネルギーとなる三大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物)が含まれています。しかし、厚生労働省の「食生活改善指導担当者テキスト~栄養指導・健康教育編~」によれば、三大栄養素に加えて、調子を整えるためにビタミンやミネラルを取ることも推奨されています。
ビタミンやミネラルが含まれるのは、おもに野菜や果物、卵などで、牛丼単体では摂取できません。ビタミンやミネラルが適切に取れていないと、たんぱく質や糖質、脂質の分解がうまくいかず体に蓄積し、糖尿病や肥満などの原因となるおそれもあります。
また、不足しているビタミン・ミネラルの種類にもよりますが、精神不安、肌荒れ、むくみなどが起こる可能性があります。
「まかない」の牛丼だけを食べていると、栄養バランスが崩れ、体に不調をきたすおそれがあります。そのため、牛丼単体だけでは不足しがちな栄養素を補うことが必要です。改善策としては、以下のようなものが挙げられます。
・魚定食などを選ぶ
・豚汁やサラダのついた定食メニューを選ぶ
ビタミンやミネラルは野菜や魚に多く含まれます。ビタミンは体の中では合成できないため、食事で意識して取ることが大切です。定食を選んだり、サイドメニューを一品追加したりすると、牛丼の並盛だけを頼んだときより150~300円ほど値段が高くなってしまいますが、ビタミンやミネラルも一緒に摂取できるでしょう。
健康維持は今後の生活にも直結するため、食事補助制度を活用しながら栄養バランスを整える意識が重要です。
牛丼には脂質、たんぱく質、炭水化物の三大栄養素が含まれますが、牛丼だけ食べ続けているとそれらを代謝し活用するためのミネラル、ビタミンが不足してしまう可能性があります。
ビタミンやミネラルが不足すると、肌荒れや精神不安などの体の不調をきたすおそれもあるため、食事補助を活用し、積極的に定食メニューや野菜、みそ汁などを取るようにしましょう。
食事はすぐに健康に影響が出るものではありませんが、積み重なると肥満や糖尿病など生活習慣に関連する病気を引き起こしてしまう可能性もあります。将来に向けて、栄養バランスを意識的に整えましょう。
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厚生労働省 食生活改善指導担当者テキスト~栄養指導・健康教育編~5)栄養素の種類と働き(1)栄養素の種類(7ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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