11月17日(日) 2:50
メーカーやシリーズによって異なりますが、あるメーカーのトイレの暖房便座を使用した場合の年間消費電力量は60キロワットアワーです。さらに、タイマー節電を利用しない場合の年間消費電力量は72キロワットアワーとなっています。年間の電気料金は以下の計算式で求められます。
年間の電気料金=年間の消費電力量×電力量単価
なお、電力量単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている31円/キロワットアワーとします。計算式に当てはめると、1年間の電気料金は1860円~2232円となります。
一方、便座シートはインターネット通販などで1000円程度から購入可能です。便座シートは洗濯できるものも多く、洗濯をして何度も使うのであれば暖房便座の使用料金よりも安く済む場合もあります。仮に1年間繰り返し洗濯して使用した場合、1000円前後の節約につながる可能性があるでしょう。
しかし、耐久性のないものを購入してしまうと何度も買い換えが必要になり、費用がかさんでしまうおそれもあります。
便座シートを使用することで節約効果が得られる可能性があることが分かりましたが、使用する際の注意点もあります。ここでは、おもな注意点を3つご紹介します。
まず1つ目は衛生上のリスクがあることです。便座シートに排泄物が付着したり、皮膚の汗が付着したりする可能性があるため、適切な管理をしないと雑菌の繁殖やカビの発生につながってしまいます。
清潔感を保ちながら使用するためにも、洗濯できるタイプであれば週1回程度は洗濯するとよいでしょう。毎回洗濯することが面倒と感じる場合は、使い捨てタイプなどを選んでみてください。
洗濯して繰り返して使用できるタイプや使い捨てのタイプのいずれにせよ、毎回便座シートを取り付けなければいけません。
定期的に洗濯などを行えば節約効果を得られる可能性がありますが、取り付けにかかる時間や手間を考えると面倒に感じてしまう方もいるでしょう。
暖房便座機能のあるトイレに便座シートを使用するケースもあるでしょう。その際に、便座シートの影響で暖房便座機能の人感センサーが反応しない可能性があります。
便座シートは暖房機能を使わなくても便座の冷たさを軽減し、節約効果を得られる可能性もありますが、衛生面や使い勝手などに十分に注意しましょう。
便座シートの値段によっては、暖房便座を使うよりも節約になる可能性があります。しかし、排泄物が付着したり、体液が付着したりする場合があるため、衛生面には注意が必要です。もし便座シートを使用する場合には、こまめな洗濯や拭き掃除、定期的な取り替えを行いましょう。
また、便座シートは取り付けの手間があったり、暖房便座の機能を喪失させてしまったりする可能性もあります。購入の際には商品説明や注意書きをよく読んだうえで購入しましょう。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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