【写真】アリエル、アースラとの“闇取引”で人間の姿に…!まさに美男美女なツーショット
1989年にアメリカで劇場公開されたディズニー長編アニメーション「リトル・マーメイド」(日本は1991年7月公開)が11月17日に公開35周年を迎えた。“ディズニー・ルネサンス”と呼ばれる、ディズニー・アニメーション作品の黄金時代の先駆者でもある本作は、2023年には実写版「リトル・マーメイド」が公開されるなど、再注目されている。今回は現在も根強い人気を誇る名作アニメーションの魅力をあらためて解説する。
■好奇心旺盛な人魚と人間の王子の純愛ラブストーリー
「リトル・マーメイド」はアンデルセンによる名作童話「人魚姫」を原作に映画化されており、純粋で好奇心旺盛な人魚のお姫様・アリエルが、転覆した船から海へ落ちてしまった人間の王子・エリックを助けたこときっかけに、恋に落ちていくストーリー。
海の世界しか知らないアリエルは、陸の世界に憧れを抱き、父親であり海の王・トリトンや仲良しのセバスチャンらの反対を押し切って、海の魔女・アースラと契約して人間の姿になり、エリックに会いにいくことに。
単なる純愛ラブロマンスで終わらないのがこの物語の魅力であり、アースラと“闇取引”をしてしまったアリエルは、家族たちが住む海の王国、そして大切に思うエリックまでを危険な目にさらすことになってしまう。
緩急のあるストーリー展開に加えて、心躍るユーモラスな楽曲、先進的な技術で丁寧に手掛けられたアニメーションは、見る者を引き込む力を持つ不朽の名作だ。
また、当時本作が大成功し、多くの評価を受けたことからディズニー・アニメーションスタジオは1990年代に入ると「美女と野獣」(1991年)、「アラジン」(1992年)、「ライオン・キング」(1994年)といったヒット作を次々と生み出していく。「リトル・マーメイド」は、そんな黄金時代を牽引した作品としても語り継がれている。
■耳に残るメロディーや“名脇役”たちの活躍
強い冒険心に満ちあふれ、家族との絆や愛情深い性格を持つアリエルが人気なのはもちろんだが、彼女だけではなく“名脇役”たちの存在も本作の魅力。中でもアリエルのお目付け役で同作の音楽シーンに欠かせないカニのセバスチャンは、アリエルに振り回されながらもしっかりとお世話係に徹する優秀な働き者だ。一方、アリエルと仲良しの魚フランダーは、臆病な性格だがいつも彼女の味方をしてくれる優しい相棒。彼らがいるからこそ海の王国がより多彩に表現されたと言っても過言ではない活躍ぶりを見せてくれている。
そして本作の魅力を紹介するにあたって欠かせないのは耳に残るメロディーが特徴の楽曲の数々。セバスチャンが指揮を務める「アンダー・ザ・シー」の大合唱シーンをはじめ、アリエルの美しい歌声や彼女の自己表現が現れた「パート・オブ・ユア・ワールド」など、多くの名曲を堪能できる作品でもある。「第62回アカデミー賞」では歌曲賞、作曲賞(アラン・メンケン)を受賞するなど、高い評価を受けた楽曲の数々は、今もなお世代を超えて愛されるディズニーの名曲として多くのファンをつかんできた。
35周年をきっかけに、本作を鑑賞してみると、長年の時がたったと思えないほど美しいアニメーションや個性的なキャラクターたち、そしてワクワクする楽曲など多彩な魅力にあふれていることにあらためて気付くことができた。
「リトル・マーメイド」はディズニープラスで配信中。
◆文=suzuki
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